光と風が駆け抜ける平屋スタイルの住まい
コーディネート | すまいポート21水戸 |
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設計・施工 | ユタカ総建 |
家族構成 | ご夫婦+お子様2人 |
敷地面積 | 301.85㎡(91.31坪) |
延床面積 | 112.00㎡(33.88坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | ペット中庭平屋自然素材趣味 |
設計コンペ開催日 | 2015年10月03日 |
竣工日 | 2016年08月02日 |
掲載日 | 2023年04月23日 |
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外観
陰影のある粗い仕上がりが特徴的な掻き落としの外壁と、シックな色合いで纏めた大きな屋根が落ち着いた印象を演出
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猫のスペース
家族である猫のスペースは階段下を活用。猫が食事をしたり、ペット用品を収納したりと重宝しています
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玄関
ご主人の趣味である大切な自転車が飾られた玄関。まるでアートギャラリーのよう
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廊下
中庭に面した廊下は日当たり良好。部屋にもたっぷり日差しが差し込みます
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LDK
こだわったのは開放的でありつつ心落ち着けるゆとりの空間
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コの字型の住まい
どの部屋からでも中庭に出られるコの字型の住まい。視界がぬけるので開放感が得られます
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和室
リビングから間続きの和室は紺をアクセントカラーとしたシックでモダンな空間。引き戸で仕切れるので必要に応じて個室としても使えます
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書斎
2階にある書斎はご主人のプライベートスペース。喫煙所として小さなベランダも設けました
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トイレ
和室と同じ色の組み合わせで統一感のあるデザインに。オレンジの手洗いボールは刺し色として遊び心をプラスしました
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坪庭
脱衣所から抜けられるバスコートには坪庭を設けました。お風呂上がりにゆったりと寛いだり、雨の日に洗濯物を干したりと重宝します
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パントリー
玄関奥には、外出用品や購入したものをすぐに収納できるパントリーを用意。収納脇のドアからキッチンに抜けることができます
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子供部屋
子供部屋は、現在、家族の寛ぎスペースに。子供が部屋にこもらずリビングにいてほしいと、あえて小さめに作りました
STORY
時代に左右されない不変の価値を纏う美しくも斬新な和の家
平屋ならではの無駄のない空間構成。家族が仲良く暮らせる住まい
和を意識した平屋建てのK様邸は、中庭のあるコの字型。
すべての部屋が中庭に面していて、デッキを部屋の一部のように使うことができます。
室内も、玄関からパントリーを経由して直接キッチンに移動できるなど、機能的な動線を意識。寝室などの個室は、玄関から離れた場所に配することで、心理的ゆとりを生みだしました。
各個室はコンパクトながら、収納など十分な機能を持つ無駄のないつくり。
家族が部屋にこもらずリビングに集まって欲しいという願いを込めて、子供部屋はあえて小さめにつくりました。
LDKは、日の光がたっぷり入る明るく開放感のある空間。意外なことに、よく見ると天井が一般的な住宅よりも低めに設定してあります。
これは、心を落ちつかせホッと和むことができるようにとの設計士の工夫。にも関わらず、開放感があると感じるのは、中央に設けた階段部分の吹き抜けと、中庭に面した大きな掃き出し窓のおかげです。天井高に合わせて家全体の高さを抑え重心を下げたことで、外観もどっしりとした重厚な印象に仕上がりました。
室内にはご夫婦こだわりの無垢材がふんだんに使用されています。部屋を自由に猫が走り回れるよう、傷が付きにくいナラの無垢材をセレクト。壁も傷に強いものにし、階段下には猫専用のスペースを設けるなど、猫との生活をサポートする工夫を家のあちこちに施しました。
この他、ご主人のこだわりが光るのが、玄関を開けるとすぐに目に飛び込んでくる自慢の自転車置き場。
当初、収納にする予定でしたが、自転車を雨風に晒さずかつカッコ良く収納したいという希望に応えるため、ギャラリー風に飾れるスペースを作りました。
また、ご主人の書斎には、造りつけの棚や黒板が配され、好みのグッズや落書きで自由に部屋をコーディネートできます。センス溢れるご主人ならではの、遊び心溢れる空間です。
そしてここは、猫たちのお気に入りの場所でもあり、いつもゆったりと寛ぐ猫たちの姿が見られます。
また、驚くのが室内の快適性。外断熱と確かな技術が生み出す、気密性の高い住宅は寒い冬でも蓄熱暖房機1台で家中どこにいても暖かく過ごせます。
性能もデザインも満たされたK様邸は、心身にゆとりを生みだし、家族の心を繋ぐ優しさ溢れる住まいです。
いばらきの住まいづくりVol.9掲載