霽れと褻(ハレとケ):日常と非日常が穏やかに混ざり合う空間
コーディネート | すまいポート21大崎 |
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設計・施工 | 山一ハウス |
家族構成 | 30代夫婦、子供2(7歳・4歳) |
敷地面積 | 919㎡(277.99坪) |
延床面積 | 134.62㎡(40.72坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | |
設計コンペ開催日 | 2018年06月17日 |
竣工日 | 2022年01月20日 |
掲載日 | 2023年07月10日 |
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外観
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壁一面の窓
道行く人を気にせずに生活ができる窓の位置。大きな窓から見える史跡の丘は、霽れの景色。これからも変わることのない幽玄な緑と自然をの景色を愉しめます。
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螺旋階段①
この家の象徴とも言うべき凹凸のない曲線の螺旋階段。自宅の中心に鎮座し家族を見守ります。
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螺旋階段②
紆余曲折しながらも一段一段踏みしめて登っていくこの螺旋階段は人生と重なり合っているかのようです。
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インナーバルコニー
吹抜けを圧迫することのないインナーバルコニー。木製の格子壁と格子床は緩やかに空間を隔てる。ランドリースペース、書斎、学習と使い方は家族次第。
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リビング&ダイニング&キッチン
扉がなく開放的な空間となっているLDK。視覚的にも数字以上の広さを感じさせ、心も身体も開放してくれる癒しの空間となっている。
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小下がり和室
小下りの畳(和室)。古くからの日本人の感性を大切に受け継ぐ、そんな憩いの場。子どもが小さいうちはキッズスペースとして。
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キッチン①
工務店で作成したオーダーメイドキッチン。アイランドⅡ型のキッチンはこだわりのダブルシンクと海外製食器洗浄機で洗いから片付けまで楽々の家事動線になっている。4口のガスコンロがあれば、どんな料理のオーダーにも答えられる。横型のコンセントはケトルやコーヒメーカーが並べて使い易い。壁紙との色合わせにも抜かりはない。
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キッチン②
シンク脇のはね上げ式の天板は、来客時の料理にも十分な広さを確保できる工夫がされている。家族みんなで料理をするにも十分な広さが確保できる。
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キッチンからのリビング&ダイニング
見せるキッチン、見えるキッチンになっており、1階の様子が全て見渡せる。カフェや厨房のように機能的で使いやすく、美しい。
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ロールカーテン・ブラインド
カーテンのデメリットである窓や部屋を狭く感じさせてしまうことを避ける為、ロールカーテンとブラインドを採用。細部に渡るまで広さへのこだわりを貫いている。
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ウォークインクローゼット
2階のWICは、天井から床まで、余すことなくスペースを活用できるように棚の高さを設定。家族全員分の服が収納可能なだけでなく、季節性の家電なども楽々収まる。
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洗面台
清潔感と明るさ、シンプルでスッキリした飽きのこない洗面台は、どんなインテリアとも相性抜群。こだわりのタオル掛けとの相性も良い。
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リビング吹抜け
白で統一された壁紙は、取り込んだ光を反射し、室内を一層明るく、広く感じさせる。白を基調とし、真鍮、グレー、木の4色でまとまりのある空間に仕上げている。
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玄関スペース
土間の玄関に足を踏み入れると、壁一面の姿鏡。窓から入る朝日を反射し、明るさと奥行きを感じさせる。壁一面の鏡はファッションチェックを楽しい時間にしてくれる。
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玄関ポーチ
奥行きのある玄関ポーチは、玄関扉に向かって斜めに絞っていくデザイン。一見すると壁にしか見えないが外用物置が隠されている。
STORY
総合展示場を見に行っても、ご夫婦がイメージするモデルハウスが見つからず、住宅情報誌「みやぎの住まいづくり」を見て、設計コンペに興味を持ち、すまいポート21にご来店いただきました。
建設予定地は奥様の祖父が所有する土地を譲り受けることになっていましたが、地形がひな壇で市街化調整区域内の農地、埋蔵文化財包蔵地にも隣接しており、物理的にも法令的にも建築することが難しい土地で、建物を立てることが可能であるか知りたいというところからご相談がはじまりました。
すまいポート21に在籍する土地建物取引士と一級建築士で建設予定地の調査を行い、建築可能と判断し、設計コンペを開催しました。イメージするモデルハウスは見つからなかったものの、ご夫婦には理想の住まいのイメージがしっかりしていたため、建築会社5社からプランをご提案させていただき、ご夫婦が住まいづくりで重視するデザイン性や機能性といった、住まいに対する価値観を共有することができる建築会社はどこか。建設予定地特有の困難な状況にも前向きに提案してくれる、知識と経験ある建築会社はどこなのかを見つけていただくために、各社のプラン・見積を比較・検討していただき、建築会社の住まいづくりに対する姿勢や熱意を実感していただきました。その中で、ご夫婦の要望を全て満たしたプランで提案した建築会社と共に、一緒に住まいづくりを楽しみながら進めたいと、建築会社をお選びいただきました。
建築会社が決まってからは、建築する上で必要な法的手続きにかなり時間がかかりましたが、その分、住まいづくりを楽しむ時間も長く取ることができ、建築会社と何度も打ち合わせを重ねていただきました。
ひな壇の地形を逆手にとって、外からの視線を気にすることなく、四季折々の景色を楽しめる壁一面の窓。
予算内で建物がコンパクトでも広さを感じるLDK。
家族みんなで料理を楽しめる多機能な造作のキッチン。
格子壁で仕切られた多目的に利用可能なインナーバルコニー。
そして象徴的な螺旋階段は建物のシンボルになるなど、家で過ごす家族との時間を大切にしたい施主様の想いが、唯一無二の外観と住空間を創り上げました。