四世代で暮らす「暖・団・段」の家
コーディネート | すまいポート21大崎 |
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設計・施工 | 山一ハウス |
家族構成 | ご夫婦 お子様 お母様 お祖母様 |
敷地面積 | 1079.96㎡(326.69坪) |
延床面積 | 145.74㎡(44.09坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 二世帯住宅介護・健康子育て家事動線 |
設計コンペ開催日 | 2017年07月23日 |
竣工日 | 2018年10月26日 |
掲載日 | 2019年02月04日 |
STORY
「母と祖母が住んでいた私の実家が古い建物だったので、建て替えの時期でした。お風呂やトイレが外にある家でしたし、消費税が上がるということが一番の理由だったかもしれません」。
新しい家の前で、3人のお子様たちが元気な声を上げながら走り回っています。
2人暮らしだったⅠ様のご実家が7人家族になり、急ににぎやかになりました。
「住宅展示場やハウスメーカーをひと通り回りましたが、それぞれにいいので決め手がなかったんです。」
行き詰った時に出会ったのがすまいポート21の設計コンペでした。
「迷うくらいなら任せよう!となったのですが、私たちふたりの趣味や好きな家のタイプが違って、その折り合いをどう着けるかの相談から乗ってもらいました」と奥様が笑います。
その結果、お母様たちが暮らし家族がリビングに集う1階はⅠ様の好きな和モダン、ご夫婦とお子様たちの生活の場になる2階は、奥様の好きな北欧風になりました。
住宅地ではなく、のどかな景観のなかにあるので、その景色に溶け込む暖かい家ということで、ある程度方向性が決まりました。
設計コンペであまり細かい条件を伝えなかったのは、コンペに臨む建築会社がどういうものを出してくるかという、コンペならではの醍醐味に期待したからでした。
「わが家のことを一生懸命考えていただいた各社の提案は、同じ条件でもこんなに様々な間取りがあるんだと楽しかったです」と奥様。
この家のコンセプトは「暖・団・段の家」。暖かいの「暖」、団らんの「団」、そして家の建つ土地が「段」になっていることから決められたコンセプトです。
設計コンペでは家の機能だけでなく、世代の異なる7人の家族が暮らしやすいよう、未来を見据えての提案がされました。
たとえば、12畳の子ども部屋は、将来は間仕切りで2部屋に分けられるようになっていますが、今はご夫妻の寝室からウォークインクローゼットと繋がり、子どもたちが2階をぐるりと走り回れるようになっています。お祖母様たちと自分たちの将来も考えて、1階はバリアフリー仕様にしました。
「迷って決めかねたり、時間がないからと安易に決めるのであれば、設計コンペをやることで満足のいく家づくりができます」とⅠ様。
奥様もこの家や庭を生かしていろいろチャレンジしたいと夢を膨らませます。
ふと見ると、お祖母様のお部屋に趣のある透かし彫りの欄間がありました。
何代にも渡って暮らしてきた前の家にあった愛着のあるものを新しい家に迎えたことで、家族の大切な思い出が受け継がれていきます。
みやぎの住まいづくり Vol.22 掲載