冷暖房コストを抑え24時間快適に過ごせる高気密・高断熱の住まい
コーディネート | すまいポート21大崎 |
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設計・施工 | ウェルズホーム |
家族構成 | ご夫妻 |
敷地面積 | 310.08㎡ (93.80坪) |
延床面積 | 84.05㎡ (25.43坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 介護・健康家事動線 |
設計コンペ開催日 | 2015年08月22日 |
竣工日 | 2016年06月05日 |
掲載日 | 2017年10月27日 |
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LD
ゆとりある住み心地、スローライフスタイルの住処
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外観
コンパクトなイメージの外観とは対照的に、屋内はワンフロアのように広々と造られているK様邸
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エントランス
重厚感のある玄関ドア
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キッチン
通常よりも若干高めに。キッチンに立つ人の身長に合わせてあるため、使い勝手は驚くほど良い
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和室
畳の色に合わせて壁面も淡いグリーンで統一された和室には温もりが感じられる
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キッチンから玄関を望む
全て引き戸にすることで、デッドスペースを極力減らした
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寝室
ご夫妻の寝室はベッドを置いても、充分に動き回れるスペースを確保。
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リビング
リビングの一面は木目が活かされたオリジナル仕様に。
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手摺付きトイレ
身体に負担をかけない手摺付きトイレ。広々としたスペースなので、車椅子のままでも利用できる
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水廻り
明るく、清潔感に満ちている
STORY
K様邸は海から数キロ離れていますが、東日本大震災の津波被害に遭っています。
それまで暮らしていた築40年余りの家屋は地震により全壊。
K様ご夫妻は長年住み慣れた場所を離れ、アパート暮らしを余儀なくされました。
「すぐにでも建て替えたいのは山々でしたが、資金繰りが難航し新居を構えるまで時間がかかりました」とK様。
元々住んでいたこの場所に一戸建てを造るに当たって、課題をひとつひとつ解決していく中で、すまいポート21の「設計コンペ」を教えてくれたのは火災保険の営業マンでした。
「私達は家づくりの素人ですからね。専門家の的確なアドバイスが得られるのは、とても良いシステムだと感じました」とおっしゃるK様は早速すまいポート21を訪れたそうです。
お子様が独立され、ご夫妻だけで暮らす新居に先ず求めたのは「高齢者に優しく、暖かな住まい」。
被災した経験から、耐震性も強く意識されたといいます。
「歳を取ると、オール電化の住まいは大変ありがたいものですよ」と語るK様には実感がこもっています。
洗濯や食器洗浄は元より、掃除ロボットのおかげで家事の大半で自動化を実現。
冷暖房費が必要以上にかからないよう、高気密・高断熱の住まいにするのは当然として、窓には断熱性に優れたトリプルガラスを取り入れています。
気密性に優れた住まいなので、もちろん換気システムも万全です。また、今後予想される車椅子での生活に支障をきたさないよう、K様邸では随所に手摺が設けられています。
更にK様が最も気にかけたのは「高さ」でした。
手摺もキッチンも使い勝手に合わせ高さを設定。
電源コンセントは車椅子に腰掛けた状態で操作できる高さになっています。
「カタログで選ぶのではなく、実際にショールームに連れて行ってもらって、現物を確認して決めたのが良かった」と、K様も建築会社の丁寧な対応に満足したご様子です。
扉の開閉によるデッドスペースをなくすため、引き戸も導入しました。K様邸は引き戸を開け放つと、丸ごとワンフロアのような開放感が広がります。
「以前住んでいた家は間仕切りが多く、使い勝手が悪かった反省点を踏まえて、広々とした空間を希望しました」とK様。
また、リビングの緩やかな勾配天井にしたことで屋根の頂点部分に当たる箇所の天井は他居室よりも高く、それだけでもゆったりした気分にひたれます。
建物の形態・デザインよりも暮らし方のカタチにこだわった結果、高齢者でも快適に暮らせる新居に大変満足しておられます。
みやぎの住まいづくり Vol.15 掲載