間口が狭く、奥行きのある店舗兼住居
コーディネート | すまいポート21大崎 |
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設計・施工 | 共栄ハウジング |
家族構成 | ご夫婦+お母様 |
敷地面積 | 195.05㎡ (58.88坪) |
延床面積 | 124.39㎡ (37.56坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 二世帯住宅介護・健康狭小地・変形地 |
設計コンペ開催日 | 2012年06月03日 |
竣工日 | 2014年04月06日 |
掲載日 | 2015年09月14日 |
STORY
特殊な形状の敷地、将来のライフスタイルを見据えたプランニング
市民の足として長年親しまれ、昭和51年(1976)その役目を終えた仙台市電。
路面電車が走る目抜き通りで、戦後青果店を開業したのがO様のお父様でした。仙台市営地下鉄の開業に伴い、人通りが一変した後も「まちの八百屋さん」として60年にわたり営業を続けてきたO様邸を、あの東日本大震災が直撃。鉄骨3階建ての店舗兼家屋はほぼ全壊してしまうことに。
「悩みに悩んだ末、震災から1年余り経って、漸く建て替える決心をしました」と奥様。
地元紙のフリーペーパーですまいポート21の設計コンペを知ったO様は、早速相談に訪れました。
ところが「間口5m、奥行き30m」という極端な敷地面積が、大きな障害になってしまいます。
「どの業者さんも難色を示すなか、すまいポート21の建築士にヒアリングしていただき、予算内で施工できる建築会社さんが決定した時は、正直ホッとしましたよ」と心情を打ち明けるO様。
難しい条件をどうクリアするか、施主+担当の一級建築士が綿密な打ち合わせを重ねる設計コンペならではのメリットが、最大限活かされることになりました。
新居に求められたのは、とにかく「コンパクト」で「店舗と住居が離れている」こと。
現在、O様はご夫婦とご主人のお母様の3人暮らし。
老後のことを考え、部屋数をできる限り少なくしました。
また、店舗と住居をあえて分断し、商売とプライベート空間を明確にセパレート。これにより、将来リタイアした際、店舗スペースを貸し出すこともできます。
プライバシーを重視するのは、2階の寝室も同じ。
O様の寝室は夫婦別々に設けられ、寝室兼「マイルーム」に。「商売柄、私達は四六時中、一緒ですからね。お互いに、ゆっくり落ち着ける空間は必要でした」と奥様。
山登りがご趣味で、休日には近所のジムに通うご主人と、読書が大好きな奥様は、各々が充実したオフタイムを満喫されています。
特殊な形状の敷地、将来のライフスタイルを見据えたプランニングが実を結んだO様邸。
明るく爽やかにイメチェンし、平成26年4月に店舗も再開し、新鮮な野菜を買い求める馴染みのお客様で今日も賑わっています。