変形地を有効活用した居心地のよい住まい
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | 牧田工務店 |
家族構成 | ご夫妻+お子様 |
敷地面積 | 214.66m2 (64.93坪) |
延床面積 | 107.57m2 (32.53坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 収納子育て家事動線狭小地・変形地自然素材趣味 |
設計コンペ開催日 | 2020年04月19日 |
竣工日 | 2021年09月30日 |
掲載日 | 2022年04月22日 |
STORY
圧倒的な居心地のよさに惹かれて
もともとK様の実家で暮らしていたご夫妻。子どもが生まれて手狭になったことをきっかけに、家づくりを考えはじめました。当初は、実家の敷地内に新築を建てるという案のほか、増築やリフォームなどを含めてあらゆる選択肢を考えていたそう。それゆえ「最初に建築会社を決めてしまうことには抵抗がありました」とK様。そこで、すまいポート21の「設計コンペ」を利用することに。
「複数の会社のプランを比較できるので、広くアドバイスがもらえると思ったのです」とご夫妻。
「設計コンペ」ではまず、ご夫妻がコンペに参加する建築会社を数社選び、その後、K様の要望や予算に合わせて各社がプランを提案します。K様邸のコンペは4社で行われ、最終的に選ばれたのは牧田工務店。じつはヒアリング(初回の打ち合わせ)を終えた時点では、ほかの建築会社が第一希望だったとのこと。
でもその後、4社のモデルハウスを見学して気持ちが一変したそうです。
「牧田工務店さんの家は、入った瞬間から直感的に惹かれるものがあり、圧倒的に居心地がよかった」とK様。娘さんが走り回って心地よさそうに過ごしていた姿も印象的だったと言います。
K様ご夫妻は、自分たちの五感に正直に家づくりをスタートしました。
大開口で外とつながるL字型の住まい
K様邸の設計に際しては、実家の東側の限られたスペースを活用することが条件。加えて、実家のご両親の寝室に入る光を遮らないことなども考慮すべき点でした。
それらを受けて牧田工務店が提案したのは、変形地を無駄なく活用したL字型の住まい。2階に寝室と子ども部屋を設けた平屋風のプランでした。
またK様邸は、道路やアパートに面していますが、窓の位置も考え抜かれていて、外からの視線が気になることもありません。間取りにおいてK様がどうしても譲れなかったこだわりは、LDKの開放感のある大きな窓。全開にすると室内とウッドデッキが一体化し、大空間が生まれます。窓を開けると、風を感じ、心が満たされます。
「満月の夜、窓の障子に映し出される植栽の影も幻想的ですね」とK様。大きく切り取られた窓が暮らしに彩りを与えてくれます。
動線にも工夫がいっぱい
家づくりでご夫妻がリクエストしたのは、家族がリビングに集まる家。あとは、狩猟が趣味というK様から、趣味のための土間スペースの依頼もありました。
奥様は「この家には居場所がたくさんあるんです。私がキッチンに立ち、パパはリビングでくつろぎ、娘はデッキで遊ぶ。そんなふうに家族が違うことをしていても、つながりが感じられるのがいいですね」と話します。
暮らしやすい住まいの秘訣は、動線や収納計画にもあります。たとえば、K様邸は、玄関→クローク→洗面所→LDKがひと続きの回遊動線の間取りです。「家に帰ったらまず、上着や荷物をクロークへ置き、その正面にある洗面所で手洗いをしてからリビングへ。荷物も汚れもリビングに持ち込まずに済むので、清潔に過ごせます」と奥様。とくにコロナ禍を経験して、玄関から洗面所に直行できる動線は重要だと感じているそうです。造作のキッチンはコの字型で、動線に無駄がなく機能的。それでいて収納はたっぷり、片付けにも負担がかかりません。洗濯は、洗う・干す・たたむ・しまうが一ヶ所で叶う洗濯室を設けました。共働きで忙しいご夫婦ならではの工夫がいっぱい詰まっています。
経年変化が楽しみな木の住まい
完成したK様邸は、自然素材のぬくもりにあふれています。家のすみずみまで風が行きわたり、光で包まれています。無垢の床も柔らかくて心地よく、娘さんはいつも素足で過ごしているそう。
「たとえ床に傷がついてしまっても、この家はそれが景色の一部になってくれます。経年変化が楽しめる家ですね」とK様。
2階の漆喰の壁をご家族みんなで塗ったこともよい思い出とのこと。自然素材の家は、手をかけて愛着を深めながら住み続けていけることも魅力だと言います。
「これから庭の樹木が育ち、庭で収穫した果実などを食卓に並べることも楽しみです」と、奥様。K様ご家族の新しい暮らしははじまったばかり。年月とともに変化していく住まいや暮らしは、日々を豊かにしてくれることでしょう。(栃木県下野市 K様邸)