老後も快適に過ごせる、平屋建ての住まい
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | ケーエムハウス |
家族構成 | |
敷地面積 | 1678.62m2 (507.78坪) |
延床面積 | 126.14m2 (38.15坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 二世帯住宅介護・健康収納家事動線平屋 |
設計コンペ開催日 | 2016年12月10日 |
竣工日 | 2017年12月16日 |
掲載日 | 2018年11月20日 |
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外観
1本のシンボルツリーが目を引く芝生の庭。南欧風の住まいを引き立てる
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リビング&ダイニング
リビング&ダイニングは家族の暮らしの中心。各部屋の引き戸を開け放つと開放的な住空間が広がる
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テラス
LDK南側のテラス。夏は夕涼み、冬は日向ぼっこにちょうどいい
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広々とした玄関
正面のアルミパーティションの奥は和室
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玄関内
ゆったりとした玄関内。幅広の廊下の奥は主寝室
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玄関
玄関正面のアルミパーティションを開け放つと、開放的なおもてなし空間が現れる。左側のパーティションはLDKに通じる
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LDK
漆黒の梁がフォトジェニックなLDK。壁は自然素材の珪藻土
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和室
仏間も兼ねたおよそ7.5帖の和室。壁面収納も充実
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キッチン
パントリーなど収納力もたっぷりなキッチン。天井を低く抑えることで、一つながりのLDKの空間にアクセントを付けた
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キッチン
キッチンを別角度から。システムキッチンの延長線上にダイニングテーブルが配され、家事動線はすこぶるよい
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トイレ
シンプルで機能的なトイレ。採光も十分
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物干しスペース
外干しスペースの奥に、収納力にもこだわった 室内物干しスペースを配したことで、洗濯物を「干す」「仕舞う」といった家事効率がアップした
STORY
思川にもほど近い、のどかな田園風景の中にたたずむ一軒家。500坪以上の敷地に建つ平屋建ての住まいと緑の芝生、そして1本のシンボルツリー(ココスヤシ)が響き合います。
施主は50代のご夫妻。3人の息子さんのうち2人はすでに独立して家を離れているので、現在同居する三男と3人で暮らすのに必要十分な平屋建ての家を建てることにしました。
平屋建てを選んだ理由は、いずれは三男も独立し、その後は夫婦2人だけの暮らしになるから。歳を重ねても住みやすい間取りを優先しました。
南欧風の外観は奥様たっての希望から。緑一色の田園風景に映える住まいをイメージした答えがオレンジ色の洋瓦と白い壁でした。降り注ぐ日射しと澄み渡る青空が南欧風の外観をより引き立て、異国情緒たっぷりです。
室内は、玄関扉以外の建具はすべて引き戸式を選び、段差のないバリアフリー仕様にしました。各部屋の引き戸を開け放つとLDKを中心に大空間が現れ、そこを光と風が通り抜けます。
開口部の配置や大きさは、室内に効果的に光を取り入れ、かつ、効率よく風が吹き抜けるよう、環境や立地を考慮しつつ緻密に計算されています。
LDKと主寝室を結ぶ廊下は車椅子でも行き来しやすいよう、通常よりも広い1250ミリ幅としました。建て替え前の母屋も幅広の廊下だったことからそれを継承したそうです。一般住宅の雰囲気とはかけ離れた公共の建物のようなゆったり感が魅力です。
また、老後のことを考えて、冬暖かく過ごせる住まいであることを重視しました。断熱性や省エネ性能を追求した住まいは気密性にも優れ、窓を閉め切ると雨音や野鳥の声、田園地帯特有のカエルの鳴き声もほとんど気にならないくらい静かになるそうです。
昨年末に完成し、住みはじめて7カ月以上が経過しましたが、今年の冬はとても暖かく過ごせたとか。冷え込んだ日でもエアコンを補助的に動かす程度で室内は快適温度を保てたといいます。
一方、猛暑続きの夏は自然の風を効果的に室内に取り入れることで、冷房で体に負担をかけることなく過ごせたといいます。
冬も夏も快適な住まいは居心地も格別です。
とちぎの住まいづくり Vol.40 掲載