視線の“抜け”が開放感を生み出すくつろぎの住まい
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視線の“抜け”が開放感を生み出すくつろぎの住まい

コーディネート すまいポート21宇都宮本店
設計・施工 ケーエムハウス
家族構成 ご夫婦+お子様
敷地面積 223.89m2 (67.73坪)
延床面積 123.38m2 (37.32坪)
区分 新築
こだわり 収納子育て家事動線趣味
設計コンペ開催日 2015年08月25日
竣工日 2016年08月27日
掲載日 2018年07月27日

STORY

ご飯を食べたらゴロンと寝転がって、そのままうたたね。
畳に横になりながらテレビ観賞。床の上にマットを敷いてのびのびとストレッチ。
気を緩めて過ごしても許してくれる、そんな懐の深さがH様邸にはあります。
幹線道路から一本入った利便性の良い分譲地に建てられたシンプルな外観のH様邸で、ご夫婦が住まいに求めたのは”くつろぎ“でした。

「ソファーより床座、テーブルと椅子より掘座卓と畳が好きなんです」というH様は、リビングにはテレビ台以外の家具は置かず、ダイニングは畳敷きの小上がりで掘座卓という生活を選びました。
そのリビングダイニングを気持ち良い空間に演出しているのが、建物の西側にある吹き抜け。
中2階に書斎を設えた吹き抜けは、リビングダイニングに高窓からのやわらかい光と心地良い風を届けてくれます。

「わが家は両側が壁という場所がほとんどないんです」と奥様。
1階のリビングは庭に面した大きな2つの掃き出し窓と吹き抜けがあり、サニタリースペースへと続く廊下は片面が掃き出し窓、2階もホールは吹き抜けに面しています。
寝室や個室以外は、どこにいても広々とした空間へ視線が抜けるように設計されているのです。

「人が集まれる家にしたいと要望しました。自分たちの友人はもちろん、子どもが友だちを呼びやすいような家」とご主人。
聞けば、アパート住まいの頃からご夫婦のスポーツ仲間が集まる場所だったとか。
チームの練習後、「どこに集まる?」という話になったときに、「うちに来れば?」と言える住まいにしたい。例えば、玄関はゲスト用とは別に家族用の入り口を用意。ダイニングの掘り座卓も家族3人には大きめの1畳分で大人8人がゆったり座ることができます。
大型の家具を置かないことで広々としたリビングと一つの空間になっていて、大人数でも窮屈に感じません。また、庭も周りの視線や車の往来を気にせず集えるスペースになっており、いつでもゲストを迎える準備は整っています。

「閉鎖的にはしたくないんです」。
住まいの話の中で出てきたご主人のこの言葉は、人生観にも通じているのかもしれません。
”名は体を表す“ように”住まいが人を表す“。
明るく、開放感があって、くつろぎを与えてくれる。
H様らしい魅力あふれる住まいとなりました。

とちぎの住まいづくり Vol.35 掲載

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