見せる見せないを分ける 間取りの工夫で日々のストレスを減らす
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | マスケン |
家族構成 | ご夫婦+お子様 |
敷地面積 | 547.93m2 (165.75坪) |
延床面積 | 199.89m2 (60.46坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 中庭収納家事動線趣味 |
設計コンペ開催日 | 2015年09月03日 |
竣工日 | 2016年08月26日 |
掲載日 | 2018年07月17日 |
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外観
2階の屋根が見えないラインに揃えることで、洗練された印象になったT様邸の外観
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外観
外から見ると、ガレージと合わせてL字型の建物の印象だが、居住部分はコの字型
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玄関
玄関が2つあるT様邸。家族用はガレージから濡れずに入ることができる
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玄関内
家族用の玄関にはご主人の要望である自転車を掛けるためのフックを設置
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応接室
来客用の玄関を入ると、ナラの木目が美しい応接室がお客さまを迎え入れる
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中庭
季節や時間によって表情を変えるセカンドリビングとしての中庭
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LDK
扉を閉め切ればLDKが独立した空間に。120インチのスクリーンに映し出すホームシアターの映像は大迫力
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リビング
光に満ちたリビングは家族のくつろぎの場
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和室
和室から望む坪庭。リビングからも眺めることができる
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子ども部屋
天井のクロスは、ブラックライトを当てるとプラネタリウムのように満点の星空が浮かび上がる
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物干し場
もともとは物干し場として設けたスペースだが、ちょっとした休憩にぴったり
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外観
日が沈むと門構えと照明がハイクラスな雰囲気を演出する
STORY
自分たちにとって住まいとは何だろう? 住まいづくりを終えたT夫妻に聞いてみると、ご主人は「くつろげるところ。自分を飾らなくていい場所」、奥様は「娘と主人がいる場所」という答えでした。
それを建物で表現すると、どんな形になるのでしょうか。
設計コンペで提出する要望の欄には書かれていない、本当にT様が望む暮らしを引き出したのは、コンペを射止めた施工会社でした。
「人と接する職業のご主人は、家では人目を気にせず、開放感を得たいのではないかと考えました。
中庭で外の空間を取り込むことで、床面積以上の距離感を造り出すことができます。セカンドリビングや家族のレジャーの場として、季節を表現する場としても、この囲われた空間には夢がたくさん詰まっているのです」
と設計を担当したOさんは言います。
現在ご夫妻とお子さんの3人で暮らすT様邸ですが、二世帯住宅ではないのに玄関が二つあります。
一つはガレージからつながる家族用の玄関で、ご主人希望の自転車フックや奥様希望の大容量の収納付き。
中庭を挟んで反対側にあるのが、来客用の玄関で、ナラの無垢材が天井と床にぜいたくに使われた応接室への入り口となっています。
建物の中心であるLDKからは、応接室も寝室も2階の子ども部屋も、つながってはいても中は見えない間取りになっています。
それは、プライベートを見られたくないという理由ではなく、共働きのご夫妻が「LDKだけきれいにしておけばいい」と思える工夫なのだとか。
大容量の収納も、動線から隠れた室内干しスペースも、キッチンの目隠しの引き戸も、忙しい日々を「やらなきゃ」という焦りを感じさせないアイデアだったのです。
反対に、LDKと和室に面した坪庭や、ランドリーへの動線の先にあるカフェスペースなどのオアシスとなる空間は、生活していて自然に目に入る造り。
目に入れるもの、入れないものを分けることで、家族が笑顔で暮らせるよう配慮されています。
「すまいポート21に行ってみて本当に正解だった」とご主人。
それ以前に打ち合わせを繰り返した会社とのやり取りや見積もり金額を振り返り、「提案力が全然違う。要望にはなかった中庭というプラスアルファも得られ、同じ予算なのに豪邸みたいになっちゃいました(笑)」。
家族が健やかで、仕事の日も休日も心穏やかに過ごせるーT様は住まいづくりを通して、何よりも大切なものを手に入れたようです。