高低差の使い分けで、居住空間に広がりを
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | 住みか工房 株式会社 |
家族構成 | ご夫妻+お子様 |
敷地面積 | 142.06m2 (42.97坪) |
延床面積 | 101.73m2 (30.71坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 収納子育て家事動線 |
設計コンペ開催日 | 2015年04月19日 |
竣工日 | 2016年04月08日 |
掲載日 | 2018年05月31日 |
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外観
外観は昔ながらの街並みに溶け込むよう、和のイメージでまとめた
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玄関
ベージュ系の外壁(塗り壁)にダークブラウンの玄関扉が映える
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玄関内
玄関を入ったところに土間収納を設けた
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縁側
リビング&ダイニングの窓の外に縁側を配した。天井ギリギリまで開口部になっている様子がよくわかる
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リビング&ダイニング
ダイニングからリビングを見る。空間の主役は閉めたときに1枚の障子に見えるようデザインされた吉村障子。 建築家 吉村順三(1908-1997)が提案し、以後、多くの名作住宅で採用されてきた
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リビング&ダイニング
自然光が降り注ぐ、吹き抜けのリビング&ダイニング
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LDK
小上がりの畳コーナーからLDKを見る。キッチンはどこからでもアクセスできるよう中央に配した
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畳コーナー
約3帖の畳コーナー。客間や書斎、子どものお昼寝スペースなどフレキシブルに使える
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キッチン
都市ガスの供給エリアでもあることからコンロはガス式を選んだ
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子ども部屋
将来、中央から間仕切れるよう設計した子ども部屋
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主寝室
2階の主寝室は畳敷き。バルコニーにも近く、布団干しも手軽にできる
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吹き抜け
2階から吹き抜けのリビングを見下ろす。縦長の空間によってリビングがより広く感じられる
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バルコニー
無垢の床材を敷き詰めたバルコニー。屋根付きのウッドデッキといった趣
STORY
昔ながらの街並みが残る宇都宮市の中心市街地。
ご主人の勤務先から半径3~4キロ圏内を目安に探し当てた土地は43坪余りです。
限られた広さですが、周辺に高層建築物はなく、日当たり風通しともに良好です。
「土地探しは自ら探したほか、すまいポート21の『土地探しナビゲーション』を利用しました」とご主人。
I様の方が先に希望通りの土地を見つけましたが、その際、すまいポート21を通して土地を管理する不動産会社に連絡。無事契約に至りました。
「土地の売買は初めてで、しかも高額の買い物です。不安もありましたが、契約時にすまいポート21の担当の方が同席してくれたので、安心して判を押すことができました」
利便性の高い住宅地であることから、土地の価格は想定よりもやや高かったとか。
早くも予算オーバーになってしまいましたが、ご夫婦は「設計コンペ」を利用することで、この問題をうまく回避しています。
「設計コンペはまず最初に、予算を提示できる点がいいですね。限られた予算内で各社が競い合い、希望に添ったプランを提示してくれます。予算と希望を両立させてくれる施主目線のサービスだと思いました」
かくしてI様の住まいづくりがスタート。
こだわりは限られた敷地を有効活用し、広々とした居住空間を確保することでした。
大学で建築を学んだご主人自ら住空間をゾーニングし、その内容は主に1階のLDK部分に生かされています。
一般住宅の天井高は2.4メートルほどですが、I様邸はそれより20センチも低い2.2メートルです。
「低い=狭い」と思いがちですが、 床から天井ギリギリまでが開口部となるため、天井が低くても開放感が感じられます。
しかも、リビングが吹き抜けになっているので約14帖のLDKは数字以上の広さに。高低差の使い分けが空間に広がりをもたらしました。
また、北側に配された約3帖の畳コーナーも広さの演出にひと役買っています。
小上がりなのでさらに天井高は低くなりましたが、天井ギリギリまで伸びた障子(フィックス窓)の効果で閉塞感を感じません。
白い壁と障子越しに入るやわらかな自然光により、居心地のよい空間になりました。