吹き抜けのあるコンパクト平屋
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | サラサホーム筑西 |
家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 498.00m2 (150.65坪) |
延床面積 | 95.64m2 (28.98坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 家事動線趣味 |
設計コンペ開催日 | 2016年01月17日 |
竣工日 | 2016年11月19日 |
掲載日 | 2017年08月29日 |
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外観
リズム感のある枕木とポーチのルーバーが響き合う外観
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インテリア
ご主人がインターネットで見つけたという壁掛けタイプの飾り。細いボーダーがリビングの石壁とリンクしている
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玄関
玄関扉を開けると手前が来客用、奥のドアが家族用と分けられている
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ポーチ
ポーチは住まいづくりの当初からのはずせない希望だった
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LDK
10フィートのサーフボードをLDKの目立つ位置に。床材は犬用の傷が付きにくく、水分も通さないものを選択
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石壁
たくさんのサンプルから選んだ石壁。夜は陰影が美しい
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見せたいトイレ
ランタン形のモザイクタイルは4色使い。益子の手洗いボウルとアメリカのアンティーク照明
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ランドリースペース
お風呂・洗面とL字型につながり、「脱ぐ、洗濯する、干す、たたむ、しまう」が完結する
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寝室
ダークカラーでまとめて落ち着いた雰囲気に
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小上がりの畳スペース
ゴロンと寝転がる場としても、お客様用の寝室としても、フレキシブルに活用できる
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外観
こだわりを削らない諦めない気持ちで出来た本当に住みたい家
STORY
市街地から少し離れた畑の多い地区に新居を建てたS様ご夫妻。
神奈川県出身の2人は「神奈川だったら中古マンションしか選べなかった。
せっかく栃木に暮らすのだから、街中ではなく、のどかな雰囲気の場所に住みたかった」とこの地を選びました。
約150坪という広い敷地に建つのは、2LDKにポーチが付いたコンパクトな平屋。
「家づくりを始める時から、平屋に住めたらいいなと思っていました。子どもが出来ても、いつかは独立して夫婦2人の生活に戻るから、2LDKくらいがちょうどいいんです」と奥様。
明確なビジョンを持ち、願いを叶えたS様ですが、そこまでには紆余曲折あったとか。
住まいづくりを始めて、一社と契約寸前まで話が進んだS様。
しかし、こだわり過ぎると金額が上がり、削っていったら、希望通りにもならないのに金額が低いわけでもないという図面と見積もりを見て、白紙に戻そうと決断。
「住みたい家に住めないなら、家を建ててもしょうがないと諦めかけました」と振り返るご主人。
諦めきれない思いで「とちぎの住まいづくり」を見て、すまいポート21小山を訪ねることに。
設計コンペを経て出合った施工会社の図面を見て「すごい」と感激し、再び始めた住まいづくりは楽しいものとなりました。
最後まで迷ったという間取りは、ご主人の書斎よりも家事動線を優先。
共働きのご夫妻が最小限の移動で家事ができるように、家族用の入り口を入ってすぐにパントリー、隣にはキッチン、その奥にトイレ、洗面とお風呂、脱ぐ・洗濯する・干す・たたむ・しまうが一カ所でできるランドリースペースがまとめられています。
「無駄が欲しかった」と話すご夫妻。
例えば、ポーチ、来客用と家族用の入り口がある広い玄関、LDKで2方向に分かれた勾配天井。
吹き抜け部分には亡くなったお父様からの贈り物だという10フィートのサーフボードが飾られ、ポーチや広い庭では飼い始めたばかりの犬との時間を楽しむことができます。
「空間の広がりを感じられるキッチンからの眺めが一番好き」という奥様。
一見無駄と思える一つ一つが、住む人の心に余白を生み、心地良さにつながっています。
「仕事から帰ると、しばらく外から眺めています」とご主人。
こだわりを削らず、本当に住みたい家がここに出来上がりました。
とちぎの住まいづくり Vol.34 掲載