広々とした敷地に建つ平屋建ての家
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | イケダ工務店 |
家族構成 | ご夫妻+お子様 |
敷地面積 | 499.98m2 (151.24坪) |
延床面積 | 113.86m2 (34.44坪) |
区分 | |
こだわり | 中庭家事動線自然素材 |
設計コンペ開催日 | |
竣工日 | 2011年05月20日 |
掲載日 | 2011年05月20日 |
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外観
約150坪のゆったりとした敷地に建つ、建坪約34坪の平屋建ての家。片流れの大屋根が夕景に映える
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玄関
玄関脇の土間空間。来客スペースとして機能するほか、板の間の下はパントリーとしても使える
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キッチン
こだわりのアイランド型のIHキッチン。畳スペースとも見事に調和
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客間
ダイニングより続く客間。市松模様の琉球畳が印象的。開け放たれたサッシの向こうは坪庭
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ダイニング脇の造り付けの机。読書やパソコンなど、ちょっとした書斎スペースとしても利用できる
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子どもたちのスタディルーム
机と棚は大工さんの手による造り付け
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南棟の主寝室
ダイニングより続く客間と対照的な空間となっている
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子ども部屋
子ども部屋は成長に合わせて中央で間仕切れるようにした。引き戸がすべて壁に収まっている点にも注目
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坪庭。軒と濡れ縁が建物をぐるりと囲む。洗濯物の干場にも事欠かない
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北側と南側の棟をつなぐウッドデッキは12畳分と広々。外壁はガルバリウム鋼板と秋田杉を使い分けた
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洗面&浴室
洗面&浴室の扉を開け放つと、光と風が室内に入り込み、ジメジメしがちな空間もカラッと清潔
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浴室
シックなイメージの浴室はご主人のこだわり。円形のバスタブは高級感たっぷり
STORY
玄関の土間スペースはもてなしの場&パントリーに
約150坪の広々とした敷地に建つ平屋建ての家。緑の芝生に囲まれた長いアプローチに、邸宅の趣を感じ取ることができます。
その先の玄関扉を開け、まず目に飛び込んでくるのは、左手の土間スペース。
ここは客人を迎えるほか、パントリー(食品庫)にもなっています。正面の引き戸を開けて室内へ入ると、キッチン&ダイニングの大空間が広がっていました。
むき出しの梁と勾配天井が木の温もりを感じさせ、シンプルなデザインのアイランド型IHキッチンが空間を引き締めます。
「玄関とキッチンが直結する間取りは意外かもしれませんが、実際の空間に身を置くと違和感はありません。それどころか、『暮らしの中心』に素早くアクセスできるため、日々使い勝手の良さを実感しています」
とご夫妻は口をそろえます。
視線を奧へ移すと中央には食卓が置かれ、周りは掘りごたつ風の畳で囲われていました。
なごみムードいっぱいですが、琉球畳のスクエアなラインがシャープな印象を醸し出し、凛とした茶室のよう。
和と洋のエッセンスを巧みに取り入れた空間設計に脱帽です。
さて、キッチン&ダイニングの南面には、室内とバリアフリーでつながる広々としたウッドデッキがあり、2歳と4歳になる子どもたちは畳スペースを元気いっぱい走り回りつつ、時々、屋外までオーバーラン。
平屋建ての醍醐味を存分に楽しんでいました。
こうした様子はキッチンからも一目瞭然で、奥様は「家中どこにいても、家族の気配を感じることができるので、安心して子育てができます」と話します。
居住性を高め、生活動線に配慮した空間設計は、結果として家族間のコミュニケーションづくりにも一役買うことになりました。
先に触れた「暮らしの中心」に対し、このウッドデッキは「生活動線の中心」といえるかもしれません。
家中のどこからでもアクセスできるいわば「ハブ」としての機能を持っています。例えば、浴室・洗面・トイレなどの水廻りスペースともつながっていて、サッシを開け放てば風が吹き抜ける設計とのこと。
「光と風をうまく取り込み、家の隅々まで自然光が差し込むよう工夫した空間設計に惹かれました」とご夫妻。
新居での暮らしがスタートしておよそ2ヶ月。
ご家族は毎日、平屋建て住宅の暮らしやすさと利便性を実感しています。