玄関からキッチンまで動線を工夫した間取り
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | 水上木材工業 |
家族構成 | ご夫妻+お子様 |
敷地面積 | 256.66m2 (77.63坪) |
延床面積 | 135.81m2 (41.08坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 子育て家事動線自然素材趣味 |
設計コンペ開催日 | |
竣工日 | 2011年07月29日 |
掲載日 | 2011年07月29日 |
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白い塗り壁が印象的な外観
1階の濡れ縁、2階のベランダとも、家の端から端までワイドに確保
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ダイニング
ヨーロッパ調のダイニングスペースと、純和風の二間続きの和室
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玄関の奧は土間の物置
その先の折り戸を開けるとパントリーに通じる。左側のステンドグラスの扉を開けるとキッチン&ダイニングへ
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キッチンより望む収納力抜群のパントリー
右側の折り戸を開けると土間の物置へ
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キッチンと階段室を仕切る引き戸。お気に入りのカフェをイメージし、レトロなデザインのガラスをはめ込んだ
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1辺が2.5センチのタイルを貼ったワークトップとカフェ風の飾り棚。照明のチョイスもセンス溢れる
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子ども部屋
フローリングはメープルの無垢材で統一した
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四角い扉はコンセントボックスを隠すための工夫。黒板用のマットな塗料で仕上げた
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木の温もりたっぷりの階段室
1階のフローリングはパインの無垢材で統一
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洗面台
1階の洗面台はモザイクタイルを貼ったオリジナル。シンクは医療用のもの。シンプルなデザインと使い勝手の良さで選んだ
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ベランダ
東西に一直線に伸びるベランダ。日当たりは申し分ない。深い軒は風雨や日射を遮ってくれる
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2階の手洗いスペース
こちらもタイル貼り。壁をスリット状にして通風を確保した
STORY
照明や引き戸にもこだわったカフェ風のキッチン
宇都宮市の中心市街地にほど近い人気のエリア。
多くの車が行き交う幹線道路の近くですが、少し奥まったところにある一角はことのほか静か。
文字通り「閑静な住宅街」といった趣です。
今年夏に引き渡されたばかりの真新しい家は、白い塗り壁がひときわ目を引くモダンな和風住宅で、深い軒が印象的でした。
玄関を入ると引き戸が2つ。
欄間のある扉を開けると土間の物置があり、その先の折り戸を開けるとキッチン脇のパントリー(食品庫)に通じていました。
「子どもの手を引いて買い物から帰ってきたとき、玄関→物置→パントリー→キッチンまで行ける動線はとても便利です」
と奥様。
間取りは設計士と納得いくまで詰めたそうです。
続いてもう1つ。
ステンドグラスがはめ込まれた扉を開けると、キッチン&ダイニングに繋がっていました。
目に飛び込んできたのは、総タイル貼りの真っ白な箱。
聞けば、カフェ好きの奥様こだわりのワークトップ(作業台)とか。
「総タイル貼りのワークトップは以前からのあこがれで、高さや奥行きのほか、タイル1枚の大きさにもこだわりました」
子育てに忙しい毎日を送る中で、唯一、心が”ほっこり“できる空間が欲しかったとのこと。
そんな奥様こだわりの空間と同居するのが、ご主人が要望した和の空間です。
「『サザエさん』の磯野家のように、家族が集う茶の間が欲しかったですね」
とご主人。
二間続きの和室にはちゃぶ台が据えられ、家族はここで食事をとり、テレビを観ます。昭和の暮らしを再現したような一家団欒の場となりました。
開口部を広く取り、通風を最大限に利用するなど、自然にならう家づくりを重視したそうです。
「和の家を知り尽くした建築会社さんの技術力に触れ、住まいとは風通しさえよければ快適に過ごせると確信しました」
軒を深くとって日射や雨風をしのいだり、珪藻土や無垢材など自然素材を使うことも快適に暮らすための工夫とか。
建築会社の持ち味と、施主のこだわりがうまく融合した好例です。