プライバシーを保てる中庭のある都市型住宅
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | ケーエムハウス |
家族構成 | ご夫妻 |
敷地面積 | 270.00m2 (81.67坪) |
延床面積 | 112.89m2 (34.14坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 中庭家事動線自然素材 |
設計コンペ開催日 | |
竣工日 | 2011年11月03日 |
掲載日 | 2011年11月03日 |
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東南から見た外観。
見る方向によって表情を変えるS様邸の中でも、この角度から見る姿はまさに“家の顔”
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リビング
中庭から光が差し込む明るいリビング。畳コーナーを設けて、ゴロンと寝転びながらくつろぐこともできる
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LDK
床のユーロアンティークオークとダイニングテーブル&チェア-のウォールナットが美しいLDK
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中庭
日が暮れると中庭は表情を変え、2人のためのプライベート空間に
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玄関
玄関を入ると、シックな色合いの階段の先に中庭が見える。まるで額に入った写真のよう
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シューズクローク
シューズクロークの床をタイル貼りに。 玄関に靴を置きたくないという奥様の希望で、よく履く靴をしまう場所を造った
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寝室
広々とした寝室。ご主人の好きな紺色のカーテンとリーフ柄のロールスクリーンがアクセントに。 ロールスクリーンは外からも見えることを意識して、あえて柄物に
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パソコンスペース
寝室の一角にあるご主人のパソコンスペース。畳敷きで作業に疲れたら寝転がれる広さ
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リビングの窓から見える山並みはご主人のお気に入り
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ランダムなコテ仕上げの質感は塗り壁ならでは
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玄関側外観
窓やドアが左右対称に配置されたシンプルデザインの玄関側外観。 黒のガルバリウム、薄いブラウンの塗り壁、天然木の褐色がバランスよく配置されてる
STORY
白い塗り壁、黒い屋根がおしゃれな外観
中央にヒメシャラの樹を配し、ルーバーで視線を遮ったプライベート感のある中庭。
その中庭を望むリビングは、長さの違うユーロアンティークオークの床板にデザイン家具が並ぶナチュラルシックな空間。
美しい白い壁に合わせたような、リネンのシェードがリビングにゆるやかな光を届けています。
モデルハウスや雑誌から抜け出したような憧れの上質空間を手に入れたのは、S様ご夫妻。
実は、家づくりに積極的ではなく、こだわりもなかったというおふたり。まず住宅展示場へ行き、説明を受けて、図面を描いてもらっても、「家づくりが楽しいとは思えませんでした。でもそんなものかな~と」と振り返る奥様。
そんな時、ご主人がふと目にしたモデルハウス見学会のチラシ。
「すぐに見に行って、すまいポート21の方と1時間くらい話したら、家づくりに対する考え方が変わりました。」
その後、奥様を連れて再度見学し、設計コンペをすることに。
施工会社が提案したのは、中庭のある家。
「間取りのすばらしさを見て、ズドンってきました」とご主人。
奥様も「もう、ワクワクしました」
設計前に土地にしばらく滞在して、道路の交通量、光の入り方など調べたという施工会社。
施工事例のいろんなお宅に連れて行って見学もさせてくれたそう。
そんな真面目な姿勢に心を打たれ、「この会社を信じてみよう」と依頼したのだとか。
すまいポート21の山形建築士にセカンドオピニオンを聞けたのも心強かったと言います。
住まいづくりが楽しくなったご主人が一番こだわったのが外壁の塗り。
「家には顔があると思うんです。『あそこの白い家だよ』ではなく『あそこの塗り壁の家だよ』という特徴を作りたかった。」
S様邸に向かう道は家の南側になり、塗り壁のランダムなコテ仕上げが光によって陰影を作り出す姿が美しく見えます。
一方、ナチュラル系が好きだという奥様が一目惚れしたのがユーロアンティークオークの床。
色、質感、ランダムに配置された長さの違う板に表情があり、それだけでさりげなくおしゃれ。
ゲストルームやホールを含む、すべての床がこの無垢材で統一され、家全体をナチュラルシックに演出しています。
家具やカーテン、照明は、インテリアコーディネートコースを通じてS様がセレクトしたもの。ご主人の好みのネイビーカラーや奥様の好きなリネンを所々に配置することで、S様らしさというアクセントを加えています。
「一つ一つの出会いがなかったら、この家は建ちませんでした」とご主人。
消極的だった家づくりが一つの出会いで楽しくなり、新たな出会いを重ねるごとに豊かなものへと変わっていく。化学変化が作り出す結晶のような出会いから生まれたこの家は、S様ご夫妻にとって「帰ってくるのが楽しみな家」となりました。