三角地に建つスタイリシュな外観の住まい
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
---|---|
設計・施工 | タカオ設計 |
家族構成 | ご夫妻 |
敷地面積 | 182.89m2 (55.32坪) |
延床面積 | 109.30m2 (33.06坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 収納家事動線狭小地・変形地自然素材 |
設計コンペ開催日 | |
竣工日 | 2011年02月26日 |
掲載日 | 2011年11月20日 |
-
外観
黒のサイディングでモダンな印象。吸気口、排気口、メーターボックスまで黒で統一されている
-
LDK
白い壁面と無垢材の質感がナチュラルな雰囲気のLDK
-
L字型に配置された階段
デザイン的に美しく、居室スペースも広く取れる
-
写真立て用の飾り棚にも遊び心を注入。板が三角になっている
-
テレビ台奥のアクセント壁はエコカラット。性能はもちろんデザインも気に入って設置したそう
-
設計士がデザインしたオリジナルのふすま
-
ダイニングカウンター
ご夫妻が「一番好きな場所」と口をそろえたダイニングカウンター
-
こだわりの隠せるキッチン収納
キッチン家電から食器類、ゴミ箱までしまえる大容量。ここの造作棚にも遊び心が
-
洗面台
ドレッサーも兼ねて広く作られた造作の洗面台
-
クローゼット・脱衣・洗面を同じ空間にしてエアコンを設置
-
クローゼット・脱衣・洗面を同じ空間にしてエアコンを設置し、湿気やヒートショックの問題もクリアに
-
寝室
寝室への入り口は黒い那智石に御影石を敷いた和の雰囲気。寄せ木細工のように組まれた板の間は北欧でもよく使われる赤黒い杉の無垢材を使用
STORY
白い壁面と無垢材の質感がナチュラルな雰囲気のLDK
時に住まいは住み手を表します。
閑静な住宅街の三角地に建つS様邸は、外観が黒で統一され、玄関側の道路から見るとシャープで隙のない感じ。
一方、反対側の道路から見ると、窓の大きさや位置が不規則なため隙ができ、ほっとします。
実は、これが担当設計士の仕掛け。
北海道出身というS様の〝のびのびおおらかな家〟という希望を「のびのび=自然素材、おおらか=整いすぎていないこと」と捉え、この家にさまざまなエッセンスを盛り込んでいます。
S様邸は玄関を入ると、左がゲストルーム、右は洗面兼ドレッサー、大型のクローゼット、バスルームと続いています。
家に帰ってきたらまず着替えるというS様ご夫妻の生活スタイルをもとに造られた設計です。
一部屋分以上のスペースに、造作の棚やポールを各所に設置。
タオルから洗剤ストック、バスマットを掛けるポール、ヘルスメーターまで置くスペースを考えて製作されました。
2階へと上がる階段は、省スペースなL字型。アイアンの手すりは、先の部分が丸く造られたオリジナルです。
リビングは無垢材の松の床に、天井には梁が見えているナチュラルスタイル。階段を上がると正面に見える3つの飾り棚も、少し角度をずらしてみると棚板が三角になっているという仕掛け付き。
窓、梁、床、ドア、アクセント壁のエコカラットなど四角のデザインが多い中に、丸や三角を取り入れることで、ここにも整いすぎていない空間を作り出しています。
リビング奥にはご夫妻の寝室。
ここは家づくりで一番時間を掛けた場所だと言います。入り口には料亭の個室にあるような黒い那智石に御影石の板。
10センチほど上がったフロアは、寄せ木細工のような組み合わせの杉の無垢材に囲まれて、畳が敷かれている和とも洋ともとれる部屋に。
それもそのはず、和室で見積もり、洋室に変更し、やっぱり畳が欲しいということでこの形になったのだとか。
部屋に合わせるようにモダンにデザインされたふすまも、設計士自ら天井と同じクロスを切り貼りしたオリジナルです。
明かり取りの窓からは、新川の桜や大谷石の蔵が見えて風情たっぷり。毎年、桜の開花が待ち遠しく思えそうです。
「担当設計士さんの人柄で施工会社を決めたようなものです。彼だったからこの家ができたのだと思います。」と言うS様ご夫妻。
間取りや細かい造作、明かりまで、雑談のように楽しい打ち合わせを繰り返して3人4脚で造った家。
かっこよさの中に、S様ご夫妻の笑顔のような明るさとほがらかさがあり、居心地がよさそうです。