カフェか美容室のようなスタイリシュな外観の家
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | マスケン |
家族構成 | ご夫妻+お子様 |
敷地面積 | 171.82m2 (51.97坪) |
延床面積 | 103.09m2 (31.18坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 収納家事動線 |
設計コンペ開催日 | |
竣工日 | 2012年05月28日 |
掲載日 | 2012年05月28日 |
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外観
建物を北側から。 片流れの屋根、白とダークグレーの外壁がひときわ目立つ
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LDK
家族みんなが集うLDKは、日々の暮らしの中心
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玄関前の駐車スペース。 天井部分は2階バルコニーにあたる
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玄関を入ってすぐ右側はシュークロークの扉。 左奧の扉はLDKへ
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玄関とシュークローク
玄関とシュークロークは、中央の壁と扉で仕切られている。室内からもアクセスできて便利
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リビングに置かれたピアノは保育士の奥様の仕事に欠かせない。床下補強し、専用スペースを確保した。写真右端は6畳の和室
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キッチン
LDKのほぼ中央に配されたキッチン。家事動線は申し分ない。スペースを有効活用した造り付けの本棚は、使い勝手もすこぶるよい
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階段前は半透明の引き戸を採用。光を通し、圧迫感がない。右側の棚は、まめに使う小物の収納に便利
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階段室
暗くなりがちな階段室はこんなにも明るい。窓の外はバルコニー。カーペットはご主人自らカットした
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踊り場
階段を上がりきった踊り場。2階には主寝室と子ども部屋がある。ここにも造り付けの本棚を設置した
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バルコニー
建物東側のバルコニー。高い壁に囲まれ、周囲の視線はまったく気にならない
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トイレ
各階に設置したトイレは必要十分の広さ。入口は引き戸式なので出入りも楽
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玄関入口の飾り棚に仲睦まじい猫のオブジェを配置。遊び心いっぱいのスペース
STORY
動線や収納を考慮した暮らしやすい間取り
交通量の多い幹線道路から奥まった郊外の住宅地。完成したK様邸は片流れの屋根とツートンカラーの外観がひときわ目立つ佇まい。
「建物の外観は、スタイリッシュな雰囲気にしたかった」というご主人の希望が反映され、そのデザイン・テイストはカフェやお洒落な美容室のようです。
そう感じるのは、建物の東側と北側に計4台分ものゆったりとした駐車スペースが確保されているから。
およそ52坪の敷地に、これほど余裕を持って駐車スペースを確保した理由について、奥様はこう話します。
「互いの両親がいつでも気軽に、同時に集まれるようにしたいと思っていました」
なるほど。
一般住宅であれば2台分の駐車スペースが確保されていれば良しとされますが、来客時などに不便を感じるのも事実。
ご夫妻はこうしたストレスを回避し、同時に「人が集う家」を実現するためにあえて建築面積を削り、駐車スペースに充てました。
車が不可欠な市民生活において、家づくりの新たな視点といえるかもしれません。
「中へどうぞ」との声に室内へ。
外観のスタイリッシュな雰囲気とは一変して、木の温もりを感じる、ほんわかと和やかな雰囲気が漂っていました。
ご主人はこう話します。
「建物の外観はかっこよさを求めましたが、生活の場となる室内は暮らしやすさを重視しました。そのため吹き抜け天井等、流行りのデザインや住宅設備はあえて選びませんでした」
キッチンをのぞくと、今どきのIHクッキングヒーターではなく、ビルトイン型のガスコンロでした。その理由は、料理が趣味のご主人にとって「炎の火力が捨てがたかったから」だそうです。
また、こだわりはこんなところにも。
最近、フローリングのリビングの延長として注目されている「畳スペース」ですが、K様邸では独立した和室がほしいとのことから、LDKの隣に6畳間を確保。
琉球畳を敷いた日本間は、温かみのある雰囲気を醸し出していました。聞けば、家づくりのイメージは、外観はご主人が担当し、内観は主に奥様が担当したとか。
広すぎず、狭すぎず、必要十分の建坪を確保したK様邸は、日々の暮らしに重点をおいた「背伸びしない家」といえるかもしれません。