木のぬくもりあふれるカフェ風の平屋
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | 水上木材工業 |
家族構成 | ご夫妻+お子様 |
敷地面積 | 498.80m2 (150.88坪) |
延床面積 | 126.20m2 (38.18坪) |
区分 | |
こだわり | 介護・健康自然素材 |
設計コンペ開催日 | 2011年04月09日 |
竣工日 | 2012年03月27日 |
掲載日 | 2012年03月28日 |
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リビング
無垢材と珪藻土。自然素材の響き合い
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キッチン
子どもたちと一緒に料理を楽しむために、ワイドなスペースを確保した
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玄関
玄関は建物北側に配した。無垢材と珪藻土が落ち着いた雰囲気を醸し出す
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土間スペース
玄関を入ってすぐ、白いのれんの先は土間スペース
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廊下
LDKに続く廊下。大谷石の飾り棚は無垢材等の自然素材と相性がいい
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子ども部屋
成長にあわせて中央で間仕切れるように設計した。上部はロフト空間
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畳の間
リビング&ダイニングに続く畳の間は客間のほか、普段はお昼寝スペースとしても利用できるフレキシブルな空間
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主寝室
シンプルな空間は、一見するとコテージのベッドルームのよう。天井高を活かし、主寝室にもロフトを設けた
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ロフト
ロフトも木の温もりたっぷり。小窓からの採光で隅々まで明るい
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ご主人のお父様が制作したステンドグラスを、引き戸のアクセントとしてはめ込んだ
STORY
無垢の床、珪藻土の壁など自然素材で健康的な住まい
目と鼻の先に小・中学校がある文教地区。5歳、3歳、1歳のお子さんがいるS様夫妻にとって、子育てには申し分のない環境です。
聞けば小・中学校はご主人の学舎だったとか。
実家にも近いエリアで住まいを検討したところ、たまたま出会った土地は約150坪という破格の広さでした。
「土地の広さと形、周辺環境を見て、まず最初に平屋建てという選択肢を思い浮かべました」とご主人。
平均的な家なら優に3軒は建つであろう恵まれた広さ。そのスペックを存分に活かし、ご夫婦ともあこがれだった鎌倉の某人気カフェのオープンテラスをイメージした家を建てることにしました。
「平屋建てのいいところは、どの部屋からも出入りできる、自由度の高さです。内部と外部が自然な感じでつながる、独特の”空気感“が魅力ですね。カフェのゆったりとした雰囲気そのままです」と奥様。
東南方向にL字型に開いた家屋。その全面にウッドデッキを巡らしたことで、自由度はますます高まりました。
家の中を元気に走りまわる子どもたちにとって、青々とした芝生もリビングの延長です。
そんな暮らしの中心であるリビングは、片流れの屋根に沿った勾配天井となっていますが、意外や意外、「平屋」という先入観念を覆す天井高に驚くほかありません。
ご夫妻とも「この開放感がもう一つの魅力です」と口をそろえます。
しかも、天井・床とも無垢のパイン材で統一し、木製サッシにもこだわるなど、室内は木の温もりたっぷり。
シーリングファン(天井扇)がゆるやかに回転する風情はリゾートそのもので、居心地のよさに自ずと家族が集います。
高い天井は各部屋にも共通していて、子ども部屋と主寝室には、さまざまな用途に使えるロフト空間を配することができました。
そして、木の温もりと相性のいい白い壁は、自然素材として人気の高い珪藻土の塗り壁をチョイス。当初、予算の問題でかなり迷ったそうですが、高い機能性と家族の健康面を考慮し、室内の壁はすべて珪藻土にしました。
「自然素材の壁は想像以上に快適です。ジメジメとした湿気を吸収し、嫌なニオイも吸い取ってくれます。全室を珪藻土にしたことで、やむなく断念した他の住宅設備もありましたが、その機能性の高さから結果的に満足しています」とご主人。
ご夫妻も子どもたちも、平屋建て住宅の伸びやかさと開放感を存分に満喫しているようです。