車椅子で快適に過ごせるバリアフリー住宅
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車椅子で快適に過ごせるバリアフリー住宅

新築施工事例

車椅子で快適に過ごせるバリアフリー住宅

コーディネート すまいポート21宇都宮本店
設計・施工 ケーエムハウス
家族構成 ご夫婦+長女
敷地面積 231.86m2 (69.99坪)
延床面積 123.73m2 (37.35坪)
区分 新築
こだわり 介護・健康家事動線趣味
設計コンペ開催日 2012年09月01日
竣工日 2013年04月27日
掲載日 2013年04月27日

STORY

車椅子用のスロープを設けて家中の移動もらくに

なだらかなスロープのある玄関を入ると、真っ白な吹き抜けの大空間。正面の大壁には、100号の油彩画が掛けられていました。
80歳代の施主様は、かつて美術教師を務め、著名な芸術家を輩出する美術団体で長きにわたり活動。体調を崩す数年前まで、同人のひとりとして絵筆をふるっていたそうです。
「建て替え前の住まいは、築50年ほどの木造2階建てでした。必要に応じて増改築をしながら住み続けてきましたが、床にゆがみやきしみが生じたことと、昔ながらの家は段差が多く、車いすを使うことになった父にとって暮らしにくいことから、思い切って新築することに決めました」
と長女のHさんは話します。

新しい住まいへのこだわりは大きく3つありました。
まずは、施主様の代表作である100号の油彩画が掛けられるギャラリースペースを確保すること、次に、車いすでも快適に過ごせるバリアフリーの居住空間であること、最後に、明るく風通しのよい設計であることです。
また、同居する長女Hさんは、母親とともに父の介護にあたる中で、自身のプライバシーを確保しつつ、家族との程よい距離感が保てる自室を希望。
吹き抜けの玄関から続く階段を上がった2階に、寝室と客間を確保しました。

バリアフリーの視点でY様邸を見ると、そこかしこに工夫が凝らされていることがわかります。
先に触れた玄関前のスロープは、車いすに座ったまま、車庫から玄関扉まで雨に濡れずに移動できます。
室内に入ると、広々とした玄関には、上がり框(かまち)の隣に車いす用のスロープが配され、リビング&ダイニングまでスムーズに移動できます。施主様の生活動線を考慮して、引き戸や廊下はすべてワイドに。浴室・洗面所・トイレ等の水まわりも、ゆったりとしたスペースを確保し、定期訪問するホームヘルパーの入浴介助もスムーズになりました。

新しい家に暮らすようになってから、施主様は朝起きると決まってギャラリースペースの作品を鑑賞してから食卓に付くそうです。
快適な居住空間が実現したことで、これまでよりも行動範囲が広がり、表情も明るくなったとか。一方、家族にとっては徹底的にバリアフリーにこだわったことで、日々の介護がしやすくなり、負担が軽減されたそうです。

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