実家の店舗スペースを家族3人が暮らす住空間へ
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | Life House |
家族構成 | ご夫妻 + お子様 |
敷地面積 | |
延床面積 | |
区分 | |
設計コンペ開催日 | |
竣工日 | 2018年04月26日 |
掲載日 | 2019年10月02日 |
STORY
幹線道路にほど近い区画整理された住宅地。
2階建てのK様邸は祖父の代からこの地にあります。
元々父が営む酒販店だった1階をフルリノベーションして、K様家族が暮らす住空間を完成させました。
子ども部屋や客間などはは最小限の広さで設計し、家族が集うLDKを柱や壁のない大空間に仕上げました。その中心に空間と一体化した小上がりのタタミルーム(約6帖分)を設けるなど、広さと居心地を最優先しています。まさに、鉄骨造で大きな空間が確保できる構造上の特徴を生かした設計です。
ただし、リノベーションであるがゆえに、どうしても移動や撤去のできない柱などの構造物がありましたが、建築会社の提案による間取りの工夫でマイナス面を回避。使い勝手のいい空間になりました。
また、2階建ての1階部分のリノベーションなので天井を高くすることはできません。
先に触れた小上がりは空間を確保しつつ、その床下は配管や配線のスペースに充てるなど工夫を凝らしました。高低差が生まれることで空間全体に奥行きなどの変化が生まれています。
同時に、LDKの床の高さに合わせて、外部に壁で囲ったテラスを整備し、室内空間の延長としても活用できるようにしました。
ここは主に、家族や仲間を招いて楽しむバーベキュースペースとして利用しています。
聞けばK様夫妻は自宅に家族や仲間を招く機会が多いのだとか。
広いLDKはそのためのスペースとして重宝していますが、主寝室や洗面・浴室・トイレなどのプライベート空間は建物の西側(かつて酒販店だった場所)に集約させました。
その理由は、家族の生活動線と客人の動線をきっちり分けることで、人を招いたときでも互いに気を遣わず、マイペースで行動できるから。現在は育休中ですが、看護師として働く奥様は夜勤などで勤務時間が不規則のため、睡眠などに影響を及ぼさないよう、客人と家族の動線に重きを置きました。ちなみに、玄関近くに客人用のトイレを設置するなど、K様邸のおもてなし体制は万全です。
リノベーションした住まいに住み始めて1年が過ぎましたが、再び実家で過ごすようになって感じるのは、ご近所付き合いの大切さとか。