Point1 間接照明で楽しむホームシアター
大型テレビが主流の今、リビングでホームシアターを楽しむというご家庭も多いのではないでしょうか。より美しく臨場感のある映像を楽しむために、また気分を盛り上げるためにも、照明は重要なポイントです。
映像は周囲の明るさによって見え方が変わります。暗すぎると画面の明るさが際立ち目が疲れてしまい、逆に明るすぎるとコントラストを感じられず、ぼやけた印象になってしまいます。最も画面が見やすく、目に優しい明るさは、画面が後ろの壁より少し明るい程度。そこでお勧めしたいのが、メインの照明をぐっと暗くして、テレビの後ろを間接照明で当てるというあかりのコーディネートです。
例を挙げると、
- テレビの両脇から画面の後ろを照らすバーチカルスタンドスタイル
- 器具を天井に埋め込む建築化照明スタイル
- 上イラストのようにテレビの後ろに置くだけの床置き式
- テレビボードの中に埋め込んで下を照らす
など、イメージに合わせて作ることができます。
一つ気を付けていただきたいのが、テレビへの映り込みです。テレビ画面の正面の壁に照明を設置した場合やテレビを見る角度によっては、光が映り込んでしまうことがあります。家具のレイアウトやテレビを見る姿勢、角度などを考慮して照明計画を考えましょう。
Point2 作品がアートになるギャラリー風の照明
リビングの壁面に絵画や写真などを掛けたり、お子さんの作品、お気に入りの雑貨などを棚に置いたりと、〝見せること〟を意識して空間づくりをしているお宅をよく見かけます。そこにもう一つ〝あかり〟というエッセンスを加えて、リビングの一角をギャラリーのように変身させてみてはいかがですか?
絵画を照らすというと、一般的にブラケットライトやスポットライトを思い浮かべるかもしれませんが、今回はもう少しグレードアップさせて、間接照明で壁面を強調してみましょう。
まずはウォールウォッシャーダウンライト。反射板により一方向に強い光が出て、壁面を光で洗い流すように全体を明るく照らす照明です。空間に広がりができ、高級感が出るのが特徴で、大きめの額などを飾るのにも適しています。
同じダウンライトでも、ユニバーサルダウンライトは、照射角度が自由に変えられる器具です。目的物が上下左右に移動しても、それに合わせて照射位置を変えられるようになっています。
また、天井や壁などの建物に埋め込むような形で設置する建築化照明も壁面演出には適しています。中でも効果的なのがコーブ照明とコーニス照明。コーブ照明は光を天井に反射させる手法で、天井方向に光が広がり、部屋全体をやわらかな雰囲気に演出してくれます。また、コーニス照明は光を壁面に反射させる手法で、壁面全体に広がりや奥行き感を出し、明るく照らしてくれます。
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