温かい飲み物が恋しくなる季節には、いつもの紅茶にハーブやスパイスを入れて作るフレーバーティーはいかがでしょうか?ハーブティーに馴染みの少ない方も紅茶のフレーバーティーなら抵抗なくお召し上がりになれるのではないでしょうか?
一般的に知られるフレーバーティーは「アールグレイ」や「アップルティー」、「チャイ」などがありますが、シンプルなストレートティーに、ハーブやスパイスを入れて楽しむフレーバーティーをご紹介します。
フレーバーティーの入れ方
紅茶の種類は、セイロンなどのシンプルで軽めの味のものを使用してください。
ティーの入れ方は、2通りあります。
1つは、紅茶に香りを移す方法です。これは、フレッシュハーブティーを利用する時やフルーツの香りを楽しむときに入れる方法です。
はじめに紅茶をいつものように茶葉をティーポットに入れて紅茶を作ります。ティーポットから茶葉を出して、フレッシュハーブを入れます。
1~2分おいて、ハーブの香りを紅茶に移しポットの中のハーブを取り出し出来上がりです。ティーコーゼなどを利用することにより、香りを閉じ込め保温も兼ねられます。
ハーブの成分を抽出したい時にはドライハーブやスパイスを利用し、紅茶の茶葉と一緒にハーブもティーポットに入れて、2~3分抽出し紅茶の茶葉とハーブはティーポットから出してください。ティーポットに入れたままにして置きますと、渋みや苦みなどが出てきますので、注意しましょう。
それでは、紅茶に合うハーブのご紹介をいたしましょう。
フレッシュハーブは、鉢植えで育てやすいミントやレモン系のハーブです。ドライハーブは、お花の部分を使うハーブがおすすめです。スパイスは、シナモン・カルダモン・ジンジャーなどです。それでは、ハーブとスパイスのレッスンをいたしましょう。
紅茶に合うフレッシュハーブ
1.ミント類 シソ科のハーブ
- スペアミント ミントの中では、甘い香りをもちます。
- アップルミント リンゴの香りをもつミントの仲間です。
- パイナップルミント パイナップルの香りをもつミント仲間です。
2.フルーツの香りを持つハーブ達
- フルーツセージ フルーツの固有名詞には例えられないのですが、名前の通りフルーツの香りをもつセージの仲間です。シソ科のハーブです。
寒さに弱いので、冬は室内の陽の当たる窓辺に置きましょう。 - パイナップルセージ 名前の通りパイナップルの香りをもつセージの仲間です。シソ科のハーブです。
- レモンタイム レモンの香りをもつタイムの仲間です。シソ科のハーブです。
- レモンバーム レモンの香りをもつシソ科のハーブです。
- レモンバーベナ レモンの香りをもつクマツヅラ科のハーブです。寒さに弱いので、冬は室内の陽の当たる窓辺に置きましょう。
- レモングラス レモンの香りをもつイネ科のハーブです。寒さに弱いので、冬は室内の陽の当たる窓辺に置きましょう。
- レモンティートリー レモンの香りをもつフトモモ科のハーブです。寒さに弱いので、冬は室内の陽の当たる窓辺に置きましょう。
- レモンマートル レモンの香りをもつフトモモ科のハーブです。寒さに弱いので、冬は室内の陽の当たる窓辺に置きましょう。
3.薔薇の香りをもつハーブ
- ローズゼラニウム フウロウソウ科のハーブで葉の部分をティーに入れます。寒さに弱いので、冬は室内の陽の当たる窓辺に置きましょう。ティータイムの楽しみと育てる楽しみがあります。冬の間は、屋根のある日当たりのよいテラスで管理をしてください。
紅茶に合うドライハーブ
- ローズ 薔薇の花びらは、フレーバーティーの代表でもあります。上品な優雅な香りは憧れ、憂鬱な時や気分が落ち込んでいるときにおす すめです。
- ジャーマンカモミール リンゴに似た甘い香りが、ちょっと一休みのティータイムにおすすめです。キク科のハーブです。キク科のアレルギーをお持ちの方は注意してください。
- リンデンフラワー クスノキ科のハーブです。あまり癖のない甘い香りはストレスを感じたときにいかがでしょうか。
- エルダーフラワー スイカズラ科のハーブです。マスカットに似た香りをもち、体を温めてくれます。
- マロウ アオイ科のハーブです。味も香りもほとんど癖がありませんから、ハーブが苦手な方でもお召し上がりになれます。モナコ公国のグレースケリーが好んで飲まれていたハーブです。乾燥した季節におすすめのハーブです。
- エキナセア キク科のハーブです。キク科のアレルギーをお持ちの方は注意してください。草木の香りのするハーブは、免疫力が低下しているときにおすすめです。
- ローズヒップ バラ科のハーブでバラの実の部分です。ビタミンCが豊富で、美容と健康に気遣う方に。ほのかに酸味と甘みがあり、ティーの色もほんのり実の色が出てあまり癖がありません。このハーブ単品で紅茶を入れても美味しいと思いますが、この中から2~3種類のハーブをブレンドしてオリジナルのフレーバーティーをつくる楽しみも出来ます。
紅茶とドライハーブの割合は、紅茶3・ドライハーブ1が紅茶の味わいを損なわない条件と言われていますが、お好みの割合を探してみるのも楽しいですね。
紅茶とハーブのフレーバーバーティは、昼間のお茶です。夜に飲まれる場合は、ハーブだけのハーブティーでお召し上がりください。
キク科の植物アレルギーをお持ちの方は、ジャーマンカモミールとエキナセアの使用は危険です。
簡単に栽培が出来るジャーマンカモミールは1年草ですが、こぼれ種で毎年発芽します。コモンマロウとエキナセアは多年草ですので冬には地上部は枯れますが、春になると芽が伸びて初夏には花を咲かせ、こぼれ種で増えていきます。
紅茶に合うスパイス(ハーブ)
- ジンジャー ショウガ科のハーブです。日本では料理の薬味に欠かせないショウガは、紅茶に入れるとジンジャーティーと呼ばれて一般的に知られているティーです。冷えた体を温めてくれる働きがあり、冷え性の方にはおすすめです。今回のご紹介はジンジャーシュガーとジンジャーはちみつです。手軽にティータイムやお料理に利用できますので、是非作ってみてください。
作り方はとても簡単です。
薄切りにしたショウガをビンに入れてグラニュー糖やハチミツに漬け込むだけです。こうしておけば、使いたい時に紅茶やお料理にお好みで入れるだけです。今年の冬支度にいかがでしょうか?万能調味料的な役割を果たしてくれます。
- コーヒーにも合う シナモン と カルダモン
「シナモン」は、クスノキ科の常緑高木の樹皮の部分がスパイスとして利用されています。おなじみのシナモンスティックは、この樹皮をクルクルと巻いたものです。シナモンパウダーは、お菓子や料理によく使われています。このシナモンは、紅茶やコーヒーにもよく合い、ミルクとの相性もとてもいいのでお試しください。
このシナモンパウダーの小瓶を1つバッグに携帯して、カップに一振り癒しのティータイムを演出してみてはいかがでしょうか。
「カルダモン」は、ショウガ科の多年草で種の部分を利用しています。香りを出すために、種は半分ぐらいに割って使います。カルダモンにもホールとパウダーがあり、カレーを作るときには無くてはならないスパイスのひとつです。
カルダモンは、最古の時代から使われてきた高価なスパイスの一つでした。その歴史から、インドでは紅茶にカルダモンやシナモンなどの数種のスパイスやハーブとミルクを入れた「マサラティー(チャイ)」が一般的な飲み方で、中近東ではコーヒーにカルダモンを入れたカルダモンコーヒーは来客をもてなし、広く愛飲されています。
この2つのスパイス「シナモン」「カルダモン」共にスーパーのスパイスコーナーにあります。
香りに強いクセがありますので、少量から使いご自身のお好みを見つけ出してください。ショウガ同様に、体を温めてくれる働きがありますから寒い季節には上手に活用して素敵なティータイムをお楽しみください。
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