日本のお米

日本のお米

『夏も近づく八十八夜…』これは、茶摘みの歌ですが(笑)
立春から88日目のことで、雑節にあたります。だいたい5月2日頃です。
八十八夜は、お茶の茶摘みの他に、田植えや農作物を植えたりと農業には深いつながりがあります。
漢字で『米』…八十八と書く米は、88の手間がかかるそうです。日本の美味しいお米について、考えてみたいと思います。

お米の歴史

お米の歴史私たち、日本人には欠かすことのできない『お米』は、なんと縄文時代から作られています。日本の気候が稲作に向いているので、主食がお米になりました。
昔は、籾がついたまま『焼き米』として。その後、籾を取り玄米を蒸して食べるようになり、少しずつ白米に近づいた歴史があります。精米をして水を入れて加熱すると『ごはん』なります。何気なくいただいている『ごはん』ですが、より食べやすくするためにたくさんの歴史があったのですね。

ごはん一膳について

1合炊いたごはんは、約300g。その半分の約150gが『ごはん一膳』とします。
『ごはん一膳』は、お米約3250粒。250kcalの栄養価があり、その中には、炭水化物・タンパク質、カルシウム、食物繊維、ビタミン類…など私たちに必要な栄養素がたくさん含まれています。ごはんには含まれていない栄養素を補ってくれるのが、味噌汁。二つを合わせると、栄養学的にも理にかなった食べ合わせになります。

私は、キッズ料理研究家としてこども達に料理を教えることを仕事にしています。さまざまな調理を教えていますが、基本は『ごはん』が炊けることと、味噌汁が作れることだと思います。できれば、味噌汁のだしは天然のものを使用しています。
教室では、煮干しを使っておだしを取りますが、頭と腸をとることから実践します。もくもくと、小さな手を動かして作業をするこども達は、とても楽しそうです。そして、煮干しだしの味噌汁の味にこども達が必ずと言っていいほど感動します。

「ご飯が炊ける、味噌汁が作れる。」こども達が大きくなった時に一番役に立つ、料理の第一歩だと思います。

やっぱり朝は『ごはん』が一番

「早寝早起き朝ごはん」といったフレーズを耳にしたことがありますか?
これは、文部科学省が進めているもので、地域・学校・家庭が一丸となってこども達の成長を支える運動で、平成18年から始まりました。
その成果があり、朝ごはんの欠食率は低くなっているようですが、食べてきたものの内容を調べてみると、菓子パン1つだけ、バナナ1本でも食べてきたことになるため、問題があるとを耳にしたことがあります。

こども自らが、何を食べたらよいのかを選べる力が養われることが一番です。『ごはん』の朝食なら、納豆・しらす干し・漬物、冷蔵庫にあるものをプラスするだけで、一日の始まりに適した栄養分を摂取することができます。

ごはんの美味しい楽しい食べ方

昔は、ごはんに対してのおかずの量が今よりも少なく、塩気の強いおかずとごはんを口の中でよく噛んで食べることが習慣でした。例として、梅干し・佃煮・漬物などでしょうか。近年では、ごはんはごはん、おかずはおかずと、ごはんとおかずを一緒によく噛んで食べる習慣が薄れつつあると思います。ごはん・おかず・汁物を三角に食べる習慣も薄れつつあります。大人がこども達に教えてあげなくてはいけないことだと思います。
新しいごはんの食べ方として、注目されている“おにぎらず”。いろいろな具材をはさんで、彩も良く、食べやすい。おまけに、野菜・お魚やお肉そして炭水化物と三大栄養素を含みます。直接手に触れずに作れることは、腐敗を防げる利点もあります。また、こども達に食べやすく小さくにぎった“手毬おにぎり”や“飾り巻き寿司も”おススメです。

朝食に『ごはん』を食べるように、手も汚さずに手軽に食べられる工夫をして、食欲が落ちてしまいがちなこれからの季節にお米をしっかり食べて、暑い夏を元気に乗り越えましょう。

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