突然ですが、皆さん『CASBEE』(キャスビー)と言う言葉をご存知ですか?
今までは省エネルギーがどのくらいかを量る基準の物差しになっていました。これからは、省資源も付加され、全体で環境負荷を軽減するのが良い住宅とされるようになっていくようです。
今までも『環境共生住宅』や『次世代省エネ基準』など、さまざまな基準が設けられてきました。
今回の『CASBEE』が定着するかは分かりませんが、環境負荷をキーワードにしているので、これからの時代には必要な基準になることでしょう。何よりも、その基準をあらわす指標が『一つ星』から『五つ星』までという、まるでどこかのガイドブックがレストランを評価する表現と同じように、一般の方にも判り易く星の数で表すんです。今後、住宅性能評価よりも一般化するのではないかと思います。
さて、『CASBEE』とは、家の何を評価するかというと…
1. 環境品質・性能が高いことの評価
2. 環境負荷を低減する取り組みの評価
こう書かれると自然系の材料さえ使っていれば評価が上がりそうですが、そんなに簡単ではありません。快適性も評価基準に含まれているんです。さらに技術力も問われてきますので、評価にはかなり公平性が高くなっていると思います。
この評価基準で、『四つ星』は確実に獲得できるであろう住宅を紹介します。一見、一般住宅と何ら違いがなさそうな家。変な機械が付いているとか、ガチガチの「無垢使いの家」というわけでもありません。この住宅はQ値が1.0を切っています。今までの次世代省エネ基準の家の、半分のエネルギーで快適性が得られるように考えられています。
(写真1) 大きな窓が広々とした空間を演出します。 |
(写真2) 空間を広く見せるだけでなく、省エネにもなる吹抜け |
まずは、『大きな吹き抜け』(写真1)これは、省エネに矛盾しているように見えますが必須アイテムなんです。一見、吹抜けは熱効率が悪そうな印象があります。
実はその反対なんです。空間がつながっているので一カ所を暖めると、吹抜けを伝い熱が広がるので、家全体が温かくなり省エネにつながります。
次は、リビングの『大きな窓』(写真2)窓を小さくすれば数値的にすぐ省エネ住宅になれるのですが、日本人に小さい窓の家は似合いませんよね。窮屈な感じがします。
(写真3) リビングとの空間を区切らない玄関。 |
(写真4) 開放感あふれる『リビング階段』 |
そして、階段は吹き抜けとつながっていて開放感あふれる『リビング階段』(写真3)になっています。家族間のコミュニケーションが取りやすい仕組みになっています。
『玄関』(写真4)も壁などで区切らず、空間をつなげているので、来客があったときなどすぐに気が付ける仕組みになっています。
これらの特徴は評価対象の一部です。この他、様々な課題をクリアする事で「星」の評価がもらえるんですね。
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