今、再び引戸の良さが見直されています
戦後、生活スタイルが欧米化するに伴い住宅も欧米化し、日本の家屋に多く使われていた引戸が一時、住宅の中から廃れていく一方でしたが、最近、再び引戸の良さが見直されてきているようです。
引戸の一番の良さは、引戸を取り付けた状態のまま開閉する事ができる点です。(ドアは開閉でドア自体の幅の余裕のない箇所には取り付けする事ができません。)
バリアフリー対応には欠かせないアイテム
また、引戸は病院の病室や介護施設の居室の出入口などに設けられている事でもお分かりと思いますが、車椅子、バリアフリー対応には欠かせない建具スタイルなのです!
長所と短所
引戸は、開閉幅調節での通風や開口幅を広くとる事などが、ドアより容易にできます。時折、引戸を外す必要が生活上あるような場合や、急な来客があり、すぐに片付けができない時などの際には、急いでスクリーン的な役割で、お客の視線を遮るような手法にも引戸は有効に使われているようです。
しかし、もちろん良い点ばかりではありません。気密性に欠けるところなどが、デメリットとしてあげられます。よって、すきま風(現在の建物内ではあまりないかも…)はあり。
また、防音が必要な部屋にはお勧めできません!
以上は室内の引戸のことですが、外部に設ける引戸に付いても少しお話しします。
外部については、内部より引戸は廃れていないようです。
例えば、玄関に用いる場合、通常のドアに比べ、引戸は防犯性と気密性が劣ると一般に言われてきましたが、日本家屋風などの建物は根強く残っておりますので引戸はなくならないのです。その劣る部分をクリアするため、各メーカーの方々も日々研究をしているよです!
それと、景観の良い立地を求めて住まいを建てられた方や庭好きな方は、その景観を住まいに取り込む事を必ず考えて住宅を建てられます。その時に引戸が色々な手法で大活躍し、住まいの内外を一体にする役目を担うわけです。
既製品でもオリジナルでも使い方次第で素敵な住まいに!
現在の住まいの中で引戸に求められている事は、第一に使い勝手の良さでしょう。どうしても引戸というと和的な感じで捉えられがちですが、そうとも限らず自由度が増しています。
外部のものをあえて内部に使われるのも現在ではあり。
既製品でも色々な部屋の感じや外観に合わせる事ができるものができてきましたので、選定するのも楽しみになりますね!
また、無垢材などで建具店に制作してもらうオンリーワンの引戸もなかなか味のあるものになるでしょう!
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