リビングの上手な収納法
「家が片付かなくて…。」という方とお話をしていると、リビングは最初に改善したい場所のようです。『くつろぎたいし、お友達だってお招きしたい!』来客がある日は早くから片付けを始め、お客様が来る頃には疲れてぐったり…。それではお客様を呼ぶのも億劫になってしまいますね。
また、普段はとても仲の良い夫婦なのに「片付け」という話になるとたちまちケンカになったり…。なんていう話も耳にします。ご自身に合った収納で問題がクリアできれば、お友達も呼べるし、家族ともだんらんできる。頑張らないでそんな空間を作れたら良いですね。
それではまずどんな空間にしたいのかを想像してみましょう。お気に入りのインテリアや素敵なホテルの写真を見ていただいてもいいですね。
「物」を減らす
わが家とは全然違う…と思われるかもしれませんが、たいていの場合は物の数が多すぎるところに原因があります。
物というのは意識しないとどんどん家の中に入ってきます。物を使いきって家の外へ出す、実際すぐに行動するのは難しいですが、意識することで少しずつ想像した空間に近づけていきましょう。
物を減らすことができたら次は収納。
収納を考える
物の席は使う場所のそばに作ってあげましょう。あるご家庭で、奥様は耳かきを洗面所に置きたいというのですが、ご主人はいつもリビングで使い、そしていつも置きっぱなしになるそう。そんな時は少し譲ってリビングにも置き場を作るのもいいですね。
遠い場所まで戻しに行かなくて済む、その収納こそ頑張らなくてもくつろぎ空間ができる仕組みです。
これからお家を建てられるのなら、リビングダイニングのあたりの家族がもっとも集まる場所に収納を造るといいですね。
収納をする棚などについて
押入れのようなものではなく奥行30~45cmくらいの棚。45cmあればたいていの掃除機も入ります。文具類やお薬などもカゴに入れてラベルを貼っておけば家族が自分で出し入れできますね。ポイントは物の前に物を置かない収納にすることです。
読み終わった新聞は「もう使わないもの」としてリビングから遠い場所に置くことも多いですが「私まだ見てない‥」「あの広告どこだっけ」と後から見ることも結構あるのではないでしょうか?
そばに古新聞スペースを設けておくのもひとつです。読み終わった新聞がいつまでもテーブルの上にあるということがなくなるかもしれませんし、ひもで縛る作業もリビングで音楽を聴きながらやTVを見ながらできるなら面倒な気持ちが少し減るかもしれませんね。
小さなお子さんがいる家庭ではリビングにおもちゃを置くところも多いでしょう。パパやママのそばで安心して遊ぶことができとても良いですね。
子供は自由に動くのであちこちにおもちゃが散らかりますが、日用雑貨類などとスペースを区切りおもちゃコーナーをまとめておくと、お子さんもなんとなく自分の居場所だと感じるのではないでしょうか。
おかたづけ用に色々な収納用品がありますが、まず言えることは大人にとって面倒な収納は子供にも面倒だということ。できるだけオープンで出し入れのアクション(図参照)が少ない環境を作ってあげましょう。
整理・収納のためのルール作り
リビングは家族の物が散乱しがちです。それは家族が自然に集まっている素晴らしい証拠ですが「共用の場所」という意識も大切。
例えば引出しなど個人スペースを設けそこに入りきらないものは各自の部屋へ持っていくルールを作る。これは相手を思いやるということです。そして主婦ひとりが頑張って整頓しても、家族が「ママ、つめ切りはどこ?」と聞いているうちは主婦の仕事は減りません。
忙しい主婦が少しでも楽になり、ゆとりの時間を持てるようになる、そのためには家族みんながわかるような収納の仕組みにしたいですね。
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