「書斎」と聞くとどんなイメージを持たれますか?
私のイメージでは「厳格な父が書斎にこもって小説を書く・・・」みたいな、昭和のドラマに出てくるようなイメージを持っています。(私の父は小説家ではありません^^)
そう、「お金持ち」の大きなお屋敷にある、薄暗くて本がたくさんあるアレです。
勝手なイメージですが、書斎のドアには鍵がかかっていて、子どもは出入りしてはいけない。そして父の秘密の何かがある・・・・かも。
そこまで言ってしまうと大げさですが、男性にとってはとても重要な部屋なのでしょう。
実際の家づくりとなると家族で使うリビングやダイニングが優先的になり、どうしてもないがしろにされてしまいがちな「書斎」。
今回、あるグラフィックデザイナーの方が、どうしても欲しかった「書斎」をマイホーム完成後に手に入れたお話を聞きましたのでご紹介します。
「和室を書斎化」計画
住まいを考えはじめ妻と計画を話していた時に、建物外観のテイストや収納の位置、部屋の数、間取りなどいろんなことを話しましたが、どこかのタイミングで絶対に話に入れようと思っていた空間…それは、男の憧れ「書斎」。決意をもって切り出してみても
「書斎?なにそれ、それよりリビングはさあ…」
「・・・」
まったく計画に入りそうもない。
なるべく早い段階でこの要望は取り入れなければ…。
何度かそんな新しい住まいへの希望を楽しくしていくにつれ、まあ家族みんなの家だし、他の絶対に入れなくてはいけない空間をいれていくとなかなか難しいものかかな。と次第にそんな夢は薄れて行ったのでした。
計画は順調に進み、念願の家が完成。
快適に暮らせる住まいを手に入れられたもののやはりなにか足りない…。
「書斎」だ。
そこでピンときた。
ゆくゆく親と一緒に住むことを考えて作った和室。ここだ!
作ったものの今ではほとんど物置き状態だし…(^^;;
まずはこの和室を私のテリトリーに・・・妻には
「まだまだ親は元気だし、ここを使うまではちゃんと空間をなじませておかないとな」
と訳のわからないプレゼンをして、少しづつ書斎化をスタート。
自分のものを少しづつ集めて(^^;; 和室の一角を自分のスペースとして改造しはじめた。
今まではみんなの共用スペースだったので、子どものおもちゃなどが散乱し、子どもも遠慮なく普通に侵入してくる。
まだまだ集中できるスペースにはならないがこんな書斎もありかなと思っている今日この頃。
↓改造中の和室(=書斎)
(写真左)とりあえず好きな物を6帖の和室の一角に集めてみたらそれだけでもなんとなく落ち着く空間に。
(写真右)作業テーブルから見ると全面にはガラスブロック。
洗濯物やおもちゃなどが散乱していたがとりあえず各自に了解(笑)得て、見えないところに整理。余計なものは徐々に排除・・・これだけでも仕事に集中できるスペースに一歩近づけた。
ひとこと
今回お話をいただいたグラフィックデザイナーのTさんからこんな感想もいただいています。↓↓
——–Message————–
みんなが一緒にいる空間が一番大切とは思いますが、住まいにもこんな時々一人で思案にふけったり、集中できるスペースがあることで暮らしにメリハリがつくのではないでしょうか。実際にこのスペースを作ってからか休みになると無計画な!?我がファミリーでしたが、午前中は各自宿題!午後からは庭で草むしりとメリハリある暮らしになってきました。
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なるほど。
家づくり計画で除外されてしまった「書斎」も、マイホーム完成後に手に入れることができたんですね!!
同じように「書斎」を除外されてしまった男性の方にはとっていいアイディアかもしれません。
部屋の用途って家族の成長とともに変化すべきものですし、和室が書斎へ、そして両親の部屋へ・・・と変わっていくのも素敵な活用法ですね。
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