家を建てる際の工程や期間について、どのような流れで進むのか気になる方も多いでしょう。
本記事では、新築工事における工程を詳しく解説し、それぞれのステップがどのくらいの期間を要するのかをまとめました。
これから家を建てる方やリフォームを考えている方にとって、役立つ情報をお届けします。
目次
新築工事の全体的な流れ
企画から契約まで
家を建てる際の最初のステップは、企画と契約です。
ここではプランニングや仕様の決定などが行われます。まずは、自分の理想の住まいについてじっくりと考えることが重要です。
間取りやデザイン、機能性、予算、そしてライフスタイルなど、様々な要素を考慮して、具体的なイメージを固めていきましょう。
建築会社との打ち合わせを重ねる中で、自分の希望を明確に伝え、設計図面や見積もりを作成していきます。
最終的に、設計内容や価格に納得がいけば、建築会社との契約を結び、いよいよ新築工事がスタートします。
準備段階
土地の整備や各種調査を行う準備段階です。
これには地盤調査や必要な工事の準備が含まれます。土地の購入が決まったら、まずは地盤調査を実施します。
地盤調査は、建物を支える地盤の強度や安定性を調べるための重要な調査です。調査結果に基づいて、必要であれば地盤改良工事を行うことになります。
また、建築確認申請などの手続きも必要となります。建築確認申請は、建築基準法に基づいて、建築物の安全性を確認するための手続きです。建築確認申請に必要な書類を揃えて、市区町村に提出します。
着工
地盤改良
施工地の地盤を強化するための工事が行われます。
これには地盤改良や地鎮祭が含まれます。地盤改良工事は、地盤調査の結果、地盤が弱いと判断された場合に行われます。
地盤改良には、様々な方法があり、施工場所や地盤の状態に合わせて適切な方法が選択されます。
地鎮祭は、工事の安全と成功を祈願する儀式です。神主を招いて、土地の神様に工事の許可を求め、工事の安全を祈願します。
基礎工事
建物の構造を支える基礎を作ります。配筋工事やコンクリート打設などがあります。
基礎工事は、建物の土台となる部分を作る重要な工程です。
まず、配筋工事を行い、鉄筋を組み合わせて基礎の強度を高めます。その後、コンクリートを流し込み、固めていきます。コンクリートが完全に硬化するまで、養生期間を設けます。
基礎工事
配筋検査
基礎となる鉄筋が正しく配されているかを確認する配筋検査が行われます。
配筋検査は、基礎の強度を確保するために重要な検査です。専門の検査員が、設計図面に基づいて、鉄筋の配置や間隔、継ぎ手などが正しく施工されているかを確認します。
コンクリート打設
基礎部分にコンクリートを流し込み、固めていきます。
コンクリート打設は、基礎工事の中でも重要な工程の一つです。コンクリートを均一に流し込み、空気が入らないように丁寧に作業を行います。コンクリートが固まるまで、養生期間を設けます。
養生期間
コンクリートが完全に硬化するまでの期間を設けます。
養生期間は、コンクリートの強度を高めるために必要な期間です。この期間中は、コンクリートに直接日光が当たらないように、シートなどで覆うなど、適切な養生を行います。
建て方
柱立てと梁組
木造建築の骨組みを組み立てます。
柱、梁、そして屋根の部分を作ります。建て方は、建物の骨組みを組み立てる工程です。
クレーンを使って、柱や梁を正確な位置に運び、組み上げていきます。柱と梁を組み合わせて、建物の骨組みを完成させます。
上棟式
建物の骨組みが完成した段階で行われる儀式で、無事にここまで進んだことを祝います。
上棟式は、建物の安全と完成を祈願する伝統的な儀式です。神主を招いて、建物の四隅に幣束を立て、工事の安全と完成を祈願します。
屋根・外装工事
屋根や外壁の工事を行い、建物の外装部分を完成させます。屋根工事では、屋根材を葺き、雨漏りや断熱対策を行います。外壁工事では、外壁材を貼り、建物の外観を仕上げます。
内装と仕上げ
内装仕上げ
壁紙や床材、天井の仕上げ工事を行います。内装仕上げは、建物の内側を仕上げる工程です。
壁紙を貼り、床材を敷き、天井を仕上げるなど、住み心地の良い空間を作ります。
設備取り付け
キッチンやバスルーム、トイレなどの設備を取り付けます。設備取り付けは、建物の機能性を高めるための重要な工程です。
キッチン、バスルーム、トイレ、洗面台などの設備を取り付け、快適な生活空間を実現します。
外構工事
庭や駐車スペース、フェンスなど建物周囲の工事を進めます。外構工事は、建物の周囲を整備する工程です。庭、駐車スペース、フェンス、門扉などを設置し、建物を美しく、そして機能的に仕上げます。
総仕上げと引き渡し
最終検査
建物が完成した後、各種検査を行い最終的な確認をします。
最終検査は、建物が設計図面通りに施工されているか、そして安全基準を満たしているかを確認するための検査です。専門の検査員が、建物全体をくまなく検査し、不具合がないかを確認します。
内覧と確認
施主と共に建物を内覧し、不具合がないか確認します。
内覧は、施主が完成した建物を確認する重要な機会です。設計図面と照らし合わせながら、建物の隅々まで確認し、不具合があれば、その場で指摘します。
引き渡しと入居
書類の確認と共に鍵を渡し、新しい家への入居が開始されます。
引き渡しは、建築会社から施主へ建物が引き渡される儀式です。書類の確認を行い、鍵を受け取ったら、いよいよ新しい家への入居が開始されます。