あかりの使い方で変わる-2 中から外へ、上から下へ。
中から外へ

あかりの使い方で変わる-2 中から外へ、上から下へ。

公開日 : 2018.6.1

住まい 暮らし

Point3 昼間とは顔が違う夜のリビングガーデンのあかり

ウッドデッキやパティオなど、庭もリビングの一部と考えるリビングガーデンを設えるお宅が増えてきました。夏にお子さんのプール遊びを楽しんだり、ガーデンチェアーでくつろいだり、バーベキューを楽しんだりと、昼間は活用していても、夜にはカーテンを閉めてしまってはいませんか?せっかくのリビングガーデンですから、お部屋の中から外のあかりを楽しんでいただきたいと思います。

プランをいくつか挙げてみましょう。一番シンプルに簡単にできるのが、デッキにスタンドを置くことです。テーブル&チェアーなど周りにあるものを一緒に照らすことで演出効果が高くなります。壁際に照明を置くと、壁面が明るくなることで外と一体化され、リビングが広くなったように感じるという効果もあります。また、リビング側にもスタンドを置くと、中の照明が窓に映り、外の照明と相まって幻想的な光景を眺めることができます。
リビングガーデンに植物がある場合は、下から植物を照らすように照明を置きます。明るい場所と暗い場所のメリハリがつき、高い演出効果を得られます。地中埋込型の照明なら昼間も目立たずに夜のライトアップを楽しむことができます。

家の中にもひと工夫を。カーテンを透過性の高いものにすると、閉めても外のあかりがぼんやりと見え、月あかりが部屋をうす明るく照らしてくれるような、情緒的な雰囲気になります。

ポイント3,4

Point4 一室多灯を活かす吹き抜けの照明

一室多灯という考え方を一番効果的に演出できるのが吹き抜けのあるリビングです。昼間は明かり取りになり、開放感が得られる吹き抜けですが、夜はそこが真っ暗だと空間全体が暗い印象になってしまいます。そこで重要なのが、吹き抜け部分の天井と壁に光を当てるということ。天井や壁を明るくすることで、空間全体の視覚的な明るさ感を演出できます。

例を挙げると、上イラストのように天井にダウンライトを付けて下に向けてのあかりを作り、壁面にスポットライトを二灯。一つは上に向けて天井を、もう一つは壁面に向けて照らします。こうすることによって生まれる優しいあかりは、空間に広がりをもたらし、より開放的で印象的なリビングができ上がります。その他にも建築化照明とペンダントライトを組み合わせるなど、つくり出したい空間のイメージによって演出方法は様々ですが、いずれにしても空間全体を柔らかく照らすあかりと、スポット的なあかりをうまく組み合わせることがポイントなのです。
そしてもう一つ、吹き抜けの照明で気を付けていただきたいのが、メンテナンスを考えて交換できる位置に取り付けるということ。もし交換しづらい場所に付けたい場合にはLEDなどランプ寿命が長い器具を選ぶとよいでしょう。また、建築化照明にする際には、2階や高い場所から光源が見えないように設置することにも注意が必要です。

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