永く暮らすほどにあふれていく物(モノ)。
物に囲まれた生活は幸福だけれど、やはりきちんと整理整頓された暮らしが理想的。
できれば自然に物が片付いていくような、生活動線と収納が密着な関係だったら、想像以上に暮らしやすい住まいになるのかもしれません。
住まいづくりのテーマにも頻繁に取り上げられ、日々進化しながら考えられてきた「収納」について、設計コンペで提案・実現された事例を元にもう一度考えてみたいと思います。
生活動線の一部にある機能的収納。
この事例のその他の写真
左上の玄関の写真は、玄関からキッチン、玄関からパントリーへと続く2つの動線が見えます。
今日使う食料品を買って帰ってきたときは、真っ直ぐにキッチンへ。
缶詰やカレー粉などのの保存できる食品を買って帰ってきた場合はパントリーへ続く動線をたどる・・・生活スタイルが目に浮かぶような機能的収納です。
パントリーも大容量。全て通路側に開き、棚の高さも段差に合わせて変化しています。
やっぱり便利!玄関収納。
そして玄関。活発なお子様がいるご家庭では、靴の問題やスポーツ用品、あるいは自転車やバイクなども収納したい場合もあるかもしれません。
住まいの「顔」でもあり、きれいにしておきたい!と思いつつも大容量の収納が欲しいスペースです。
↑の例はどちらも、玄関収納から直接家の中に入って来れる形になっており、お客様用のスペースはいつでもきれいな状態に保てる工夫がされているのですね。
キッチン収納は大容量が便利。「ごみ箱」の場所がポイント
そしてさらに日々の生活感が出やすいキッチン。
左上の収納はゴミ箱のスペースも確保し、扉を閉めればすっきり隠せる、とてもありがたい機能的収納です。
右上の事例は、リビングからちょうど影の位置に見せている収納。
影になっているので目立たず、使いたい時に使いたいものがさっと出せる、こちらも機能的な収納です。
キッチンでは「見せる、出す」、「隠す」の機能を使い分けておくと、すっきりと整理されたキッチンが保てるのですね。
意外なところに大容量収納。「足元空間」の活用
最後に、収納は多い方が良い、とよく言われますが空間を活用することで意外な場所が大容量の収納になります。
例えば小上がりにした畳スペースや、段差を付けた空間。
これなら座布団やお客様用の布団などもすっきり片付けられ、必要な時にさっと取り出せて便利そうです。
「収納」の工夫は建築会社の技の見せ所でもありますから、設計コンペでは様々な提案が見られることでしょう。
設計コンペについて詳しくは、 お近くのすまいポート21 へ