我が家に人を招く 大人も子どもも楽しい時間

我が家に人を招く 大人も子どもも楽しい時間

家を建ててよかったと思うことのひとつに、アパートに住んでいたころよりも、気兼ねなくお客様を呼べる、ということがあります。
決して広い家ではありませんが、ぎゅうぎゅうに友人たちが集まってくれるのも嬉しいものです。今回は、我が家でスモーク&クレープパーティをしたときのお話です。

始まりは、夫がずっと欲しがっていた、室内スモーク&ロースターを買ったことでした。
食べてみたい!という友人のリクエストで、4家族16名が我が家に集まることに。こうなると、俄然張り切り出す夫と娘を見て、血は争えないなぁと思います。
夫は、いかに美味しいスモークおつまみを食べてもらうかを考えるのに夜な夜な心血を注ぐ。レシピを調べ、試作し、美味しかったものを厳選するのです。
娘は、私の「スモークだけでは、お腹いっぱいにならないよねぇ」の一言で、自分がクレープを焼いて振る舞うということを思いつき、きれいに焼けるように自主練まで。
夫も娘も、「自分の家にお客様が来る」ということに心浮き立っているのです。何とかみんなに楽しんでほしい、そう思ってあれこれ考えを巡らすのはホストの醍醐味。
それに加えて私は、我が子に、人をもてなすことをより楽しんでもらえたらな、とも思っていました。
じゃあ、クレープの屋台みたいにしようよ、看板も作ったら楽しいかもね、ドリンクはセルフサービスのコーナーを作ろうか。言葉を少し添えて、娘の想像力を膨らますお手伝い。そうすることで準備もさらに、楽しくなるのです。
折り畳みテーブルで作った「クレープの屋台」

折り畳みテーブルで作った「クレープの屋台」。娘はクレープ屋さんの気分で黙々と焼く

室内スモーク器で夫が燻したチーズ

室内スモーク器で夫が燻したチーズ

 

遊び疲れてリビングで寝てしまった息子

当日、夫はスモークを褒められてお酒が進む。娘はクレープを褒められてどんどん焼く。息子は嬉しそうに走り回る。お客様が帰った後、遊び疲れてリビングで寝てしまった息子

そして、楽しんでいる家族とお客さまを見て、私もとても嬉しくなるのでした。

みんなが帰ると、酔っぱらった夫は早々に床につき、はしゃぎすぎて疲れた子どもたちはリビングで寝てしまいました。
さっきまでの賑やかなのが嘘のようにしんとしたリビングで、1人片付けをする時間も好き。余韻に浸る時間もまた楽しいものだと知りました。

大好きな友人たちが、大好きな家に集ってくれるというのは、とても嬉しいことです。借家に住んでいた頃よりも、そう強く感じるようになったのは、やはり集まる場である我が家に思い入れがあるからだと思うのです。

■エブリー(住まいの広報誌)7月号:2016年6月15日発行

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